そんなMLB通算310セーブの実績を発揮しきれなかったゴセージとは対照的と言えたのが、ボビー・シグペンだった。
1990年にホワイトソックスで57セーブを挙げ、タイトルを奪取していたシグペンは、1994年にシアトル・マリナーズを解雇されると、ゴセージと同じくダイエーに入団した。
この時、すでに長年の登板過多が影響し、右肩を故障していたというシグペンだったが、MLBで積み上げた成績が嘘ではなかったと彼は証明する。
すでに満身創痍に近い状態だったために連投こそ出来なかった31歳だが、当時一躍ブレイクを果たしていたイチローをノーヒットに抑えるなど躍動。1年目に中継ぎとして33試合に登板して防御率1.93、12セーブの好成績を収めると、2年目は6月までのプレーながら20試合に投げ、防御率1.96、8セーブと圧巻の数字を残したのである。
在籍期間はゴセージと同様に短かったシグペンだったが、およそ2年間で防御率1.94という貫禄の数字の残したのはさすがだった。
はたして、オスーナはいかなる成績を日本で残すのか。ゴセージとシグペンとは異なり、27歳と若く、ふたたび全盛期を迎える可能性も小さくない。それだけに、彼の投球には大いに注目したいところだ。
構成●THE DIGEST編集部
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