専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
プロ野球

【セ・リーグ6球団交流戦通信簿】優勝のヤクルトと快進撃の阪神は納得の最高評価。まさかの負け越しに終わった巨人は果たして?<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.06.14

▼巨人
評価:がんばりましょう
8勝10敗 勝率.444(8位タイ) 61得点/78失点 得失点差:-17

 6月3日のロッテ戦で佐々木朗希から5回までに8安打で5点を奪って攻略に成功したのがハイライト。最後の7試合は2勝5敗、計43失点と崩れて2年続けての負け越し、交流戦開始時点ではわずか1ゲームだった首位ヤクルトとの差は一気に7まで開いてしまった。特に痛かったのが投手陣の不振で、防御率は先発(3.68)、ブルペン(4.89)とも12球団中ワースト2位だった。打線ではウォーカーが5本塁打を放ち、若い増田陸が溌剌としたプレーを見せた一方で、ポランコや吉川尚輝が不振。右ヒザの故障で1ヵ月以上戦列を離れていた坂本勇人が6月9日復帰に復帰したが、起爆剤とはならなかった。

▼中日
評価:がんばりましょう
7勝11敗 勝率.389(11位) 45得点/69失点 得失点差:-24

 5月27日からのオリックス、楽天、ソフトバンクとの3カードはいずれも勝ち越し。山本由伸(オリックス)や田中将大(楽天)に土をつけるなど予想以上の健闘を見せたが、ロッテ、日本ハムとの最後の2カードで6連敗。敗因はもちろん打線の低迷だ。18試合で完封負けが実に6度を数え、波留敏夫打撃コーチの檄も空しく最後は22イニング連続無得点で終えた。石川昂弥がヒザの怪我で長期離脱が決定、さらにドラフト2位ルーキーの鵜飼航丞は野手NPB記録位に並ぶ9打席連続三振を記録するなど売り出し中の若手も期待を裏切った。レギュラーシーズンの順位ではついに最下位に転落。立浪和義監督はこの苦境を乗り切ることができるだろうか。
 
▼広島
評価:がんばりましょう
5勝13敗 勝率.278(12位) 33得点/83失点 得失点差::-50

 まさに“悪夢”という表現がふさわしい交流戦だった。5勝13敗で最下位に沈んだだけでなく、得点33に対して失点は83。たった18試合で得失点差-50と一敗地にまみれた。打線は6月10日の西武戦を除く17試合で本塁打なし(!)、加えて打率.217、2盗塁も12球団ワーストで、18試合中12試合で2点以下に終わった。投手陣も、防御率4.38は同じく12球団ワースト。森下暢仁、大瀬良大地の二枚看板が5先発で5敗、防御率6.75では勝つのは難しい。「今年は自信を持って入ったんだけど、なかなか投手陣も打撃も自分らの野球ができなかった」と佐々岡真司監督が語るように、交流戦開始時点では25勝19敗と健闘していただけに、余計にショッキングな結果だった。

構成●SLUGGER編集部
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号