今季の大谷は真ん中高めのゾーンが打率.667、高さ真ん中の内角が.429で、昨年同様に高い数字を残している。一方で、高さ真ん中の外角の打率は.200、外角低めは.125と苦戦している。内角克服への引っ張り打撃が影響したのか、外角球をひっかけた凡打が多くなっている。
大谷が常に心がけている意識は「センター方向」への打撃。元々の持ち味を徐々に取り戻し、5月9日のレイズ戦では初のグランドスラムを含む2発を、ともにレフト方向へ放った。今季は、内角を長打にする打撃を継続しながら、元々の持ち味でもあるセンターから左方向への長打をどれだけコンスタントに打てるかがポイントだ。決して本調子ではない中、最も重点を多く「構え」にも工夫をこらし、左ヒジの高さやバットの角度なども微調整する日々が続く。 「もちろん毎試合、毎打席チェックして、いいスウィングが出来ているか、タイミングが合っているか、そうやってみんな微調整しながらやっている。必ず波はありますけど、なるべく波を小さくして、好調の波を維持していくのがやっぱり大事かなと思います」
昨年はシーズン前半で33本塁打を放ちながら、後半は13本塁打と失速した。再び投打二刀流でシーズン完走を目指すメジャー5年目。4月はスロースタートで、徐々に安定感が出てきた。昨年とは逆に、今季は後半戦へ向けてギアが上がっていくかもしれない。
文●斎藤庸裕
【著者プロフィール】
さいとう・のぶひろ。1983年、埼玉県生まれ。日刊スポーツ新聞社でプロ野球担当記者を務めた後サンディエゴ州立大学でスポーツビジネスを学ぶ。2018年から大谷翔平の担当記者を務める。日刊スポーツでコラム「ノブ斎藤のfrom U.S.A」を配信中。
大谷が常に心がけている意識は「センター方向」への打撃。元々の持ち味を徐々に取り戻し、5月9日のレイズ戦では初のグランドスラムを含む2発を、ともにレフト方向へ放った。今季は、内角を長打にする打撃を継続しながら、元々の持ち味でもあるセンターから左方向への長打をどれだけコンスタントに打てるかがポイントだ。決して本調子ではない中、最も重点を多く「構え」にも工夫をこらし、左ヒジの高さやバットの角度なども微調整する日々が続く。 「もちろん毎試合、毎打席チェックして、いいスウィングが出来ているか、タイミングが合っているか、そうやってみんな微調整しながらやっている。必ず波はありますけど、なるべく波を小さくして、好調の波を維持していくのがやっぱり大事かなと思います」
昨年はシーズン前半で33本塁打を放ちながら、後半は13本塁打と失速した。再び投打二刀流でシーズン完走を目指すメジャー5年目。4月はスロースタートで、徐々に安定感が出てきた。昨年とは逆に、今季は後半戦へ向けてギアが上がっていくかもしれない。
文●斎藤庸裕
【著者プロフィール】
さいとう・のぶひろ。1983年、埼玉県生まれ。日刊スポーツ新聞社でプロ野球担当記者を務めた後サンディエゴ州立大学でスポーツビジネスを学ぶ。2018年から大谷翔平の担当記者を務める。日刊スポーツでコラム「ノブ斎藤のfrom U.S.A」を配信中。