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プロ野球

【2022ドラフト候補ランキング|21~30位】智弁和歌山・武元、“菊池2世”の田中らが「圏外」から上位へ<SLUGGER>

西尾典文

2022.07.08

▼26位:加藤泰靖[投手・上武大](前回順位:11位)
(かとう・たいせい/右投右打/志学館高)
 関甲新リーグを代表する本格派右腕。大学入学後に大幅なスピードアップを果たし、2年秋の横浜市長杯では最速153キロもマークした。3年からは少しスピードは抑えめで、やや凄みには欠ける投球が続いているものの、昨年の大学選手権では隅田知一郎(西武)に投げ勝つなど、安定感はアップしている。下級生の頃の勢いが戻ってくれば、上位指名も十分に狙えるだろう。
●タイプ診断:#豪腕 #安定感アップ

▼27位:奈良間大己[遊撃手・立正大](前回順位:17位)
(ならま・だいき/右投右打/常葉大菊川高)
 東都大学リーグを代表する強打のショート。高校時代は3年夏の静岡大会で8割を超える打率を残し、甲子園でも一発を放った。今年の春は二部でのプレーとなったが、3割を大きく超える打率を残し、さすがの打撃を見せている。バットコントロールは抜群で、追い込まれても簡単にアウトにならない。守備のスピード感がアップすれば、さらに評価は高くなるだろう。
●タイプ診断:#甲子園の星 #U18侍ジャパン

▼28位:大津亮介[投手・日本製鉄鹿島](前回順位:圏外)
(おおつ・りょうすけ/右投右打/九産大九州高→帝京大)
 社会人で大きく成長した本格派右腕。細身だが躍動感あふれるフォームと、鋭い腕の振りから繰り出すストレートはコンスタントに140キロ台後半をマークする。両サイドを突く制球力と縦の変化球も高レベルだ。今年は春先から安定した投球を続けており、課題のスタミナ面も成長が見られる。都市対抗での投球次第ではさらに評価が上がることも考えられるだろう。
●タイプ診断:#赤丸急上昇
 
▼29位:門脇誠[遊撃手・創価大](前回順位:32位)
(かどわき・まこと/右投左打/創価高)
 小柄ながら抜群のパンチ力が光る強打のショート。高校時代は守備が目立つタイプだったが、大学進学後に見違えるようにパワーアップを果たした。2年秋の横浜市長杯では2本のホームランを放ち、3年秋のリーグ戦は首位打者と打点王のタイトルも獲得。今年の春もチームは優勝を逃したものの、3割を大きく超える打率を残してベストナインに輝いた。強肩でも目立つ存在で、プロでもショートで勝負できる素材だろう。
●タイプ診断:#パンチ力◎ #強肩

▼30位:才木海翔[投手・大阪経済大](前回順位:20位)
(さいき・かいと/右投右打/北海道栄高)
 今年の関西の大学球界を代表する本格派右腕。春先は調子が上がらず、短いイニングでの登板も多かったが、徐々に調子を上げてリーグ戦終盤は先発としても結果を残した。少しテイクバックで右肩が下がるフォームで高めに浮くボールも目立つものの、指にかかった時の150キロ前後のストレートは勢い十分。本来の調子を取り戻すことができれば、高い順位でのプロ入りも見えてくるだろう。
●タイプ診断:#関西ナンバーワン

文●西尾典文
【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。
 

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