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最新版「ファーム組織ランキング」でソト放出のナショナルズが急上昇! 大谷を放出しなかったエンジェルスは相変わらず球界ワースト級と明暗くっきり<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.08.20

 ソトの放出は、ナショナルズのファンに大きなショックを与えたに違いない。だが、ファーム組織ランキングの順位は、開幕前に全30球団中26位だったのが今回一気に14位まで急上昇した。

 パドレスから得たロバート・ハッセルとジェームズ・ウッドの両外野手は、同じ『Baseball America』の最新版プロスペクト・ランキングでともにトップ40位以内に入っている(ハッセルが23位、ウッドが37位)。また、すでに「プロスペクト枠」は卒業しているものの、まだ21歳の快足遊撃手CJ・エイブラムスや、23歳の先発左腕マッケンジー・ゴアもソトのトレードで獲得しており、将来の見通しは一気に明るくなった。

 一方で、エンジェルスはというと30球団中29位。開幕前の順位も29位で、つまるところまったく改善されていない。
 
 エンジェルスは今夏に、クローザーのライセル・イグレシアスをブレーブス、先発投手のノア・シンダーガード、若手外野手のブランドン・マーシをフィリーズへ放出。だが、一連のトレードで得たプロスペクトらしいプロスペクトは、強打の捕手ローガン・オーホッピーだけ。打撃・守備ともに高い評価を得て、最新版のプロスペクト・ランキングでは80位に入っているが、彼だけではファーム組織を劇的に改善するまでにはとても至らない。

 ナショナルズはチームの顔でもあったソトの売り時を逃さず、最高値がつくタイミングでトレードしたことで「未来を買った」。だが、エンジェルスは大谷を放出しなかった代わりに、課題のファーム組織向上はまたも先送りとなった。この決断が、数年後の両チームの命運を大きく左右する気がしてならない。

構成●SLUGGER編集部

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