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プロ野球

【西武】開幕ローテに入るのは誰? 高橋光成、今井達也らが“元相棒”森友哉を仕留める「ニヤニヤしすぎって怒られました」

岩国誠

2023.03.02

 3月1日には、開幕投手に指名された高橋光成が先発。「打者と対戦する感覚を呼び起こしたい。多分、スコアラーさんも全試合きていますから、隠したいですけど、隠せないですよね」と話したエースは、変化球を含めた全球種を惜しげもなく試投。2つの死球を与えてしまったものの、3回34球、被安打1、無失点。ストレートは球場表示で最速151キロを記録するなど、こちらも上々の仕上がり具合を見せていた。

 前日は「いいバッターなので、楽しみ」と話していた森友哉とは2度対戦。前日の今井とは違い、どちらの打席もストレート中心の配球で、内野ゴロに打ち取って見せた。

「(試合後に)ニヤニヤしすぎって怒られました。やっぱりいいバッターなので、楽しかったです。次は笑わないように、無で投げられるようにしたいです」

 投球数が34球と少なかったことから、予定の登板が終わった後、ブルペンへ直行。試合をイメージしながら、コースに投げ分けることと、ボールの軌道を再確認。長いイニングを投げることを想定しながら、この日は試合と合わせて100球程度投げ、次戦へのステップとした。

「次はもうちょっとボールの出力をあげていくことと、より対バッターを意識していくことになると思うので、駆け引きの部分だったりというところをキャッチャーと話し合って、そのボールを投げるコントロールの部分の練習も、もう少しやっていきたいと思います」
 
 4回からは昨年10勝をあげたエンスが、シュウィンデルにソロ本塁打を浴びたものの、3回、被安打3、1失点。2月26日、高知で行なわれたロッテ戦では、2番手の松本航が3回3失点を喫するも、先発の平良海馬は3回4奪三振、無失点と安定したピッチングを見せ、先発ローテーション候補たちが、着実に調整段階を踏んできていることを伺わせる。

 他にも、昨年10勝をあげたアンダースローの與座海人や、25日のロッテ戦3回1失点だった左腕・浜屋将太などが、我こそはとアピールを続ける西武先発投手陣。高橋光成以外の開幕ローテーションを誰が掴むのか。これからのアピール合戦が楽しみだ。

取材・文●岩国誠

【著者プロフィール】
岩国誠(いわくにまこと):1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとwebライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。
 

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