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プロ野球

「いや、ないっすよ」栗山巧の初安打は同期・中村剛也からの“刺激”!? 声出し解禁には「いい雰囲気でしたね」【西武】

岩国誠

2023.03.10

 この日、守備につく事はなかった栗山だったが、試合前のシートノックでは、前日は入らなかったレフトに入りノックを受けていた。近日中に守るのかと尋ねた。

「オープン戦期間はキャンプからの継続というところもあるので、日々の鍛錬と言うところもあるし、試合に備えてシートに入らない時もあります。なので、メニューの中のひとつと言うくらいのところで、深い意味はなくて、はい。」

 問いかけに多少驚いた様子だったことから、これも当たり前のことなのだろう。

 今シーズンは3年ぶりにファンの声援が解禁となり、この日も応援歌や声援がベルーナドームのレフトスタンドから聞こえてきた。コロナ前、栗山がレフトを守りながら背中で感じてきたあの声援が戻ってきたのだ。
 
「皆さんも感じたようにいい雰囲気でしたね。応援も楽しんでもらいたいですし、プレーでも楽しんでもらいたいなと思いましたね」

 開幕すれば今以上に多くのファンがスタンドへ詰めかけ、レフトスタンドのみならず、球場全体を大声援が包むことになるだろう。頼れるベテランたちはその声援に応えるべく、今年も自分のやるべきこと、日々の当たり前を淡々と積み重ねていく。

取材・文●岩国誠

【著者プロフィール】
岩国誠(いわくにまこと):1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとwebライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。

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