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MLB

「後半戦専念のため辞退すべき」「日本人初の優勝を目指してほしい」――識者が考える大谷翔平ホームラン・ダービー出場の是非<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.06.30

▼村田洋輔(MLB.jp編集長)

「大谷はホームラン・ダービーに出場せず、後半戦に備えて休んでほしい」という意見をネット上でよく目にします。おそらく2021年のダービーに出場したあと、失速したことが影響しているのでしょう。WBCからフル回転している今季はなおさら疲労の蓄積が心配されます。

 ホームラン・ダービーが制限時間制となった15年以降、後半戦にOPSが上昇した選手は56人中20人(35.7%)。「ダービーに選ばれる=前半戦活躍した」ことを考慮する必要はありますが、やはり制限時間制のダービーは負担が大きいのかもしれません。

 とはいえ、21年のサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)や昨年のアルバート・プーホルス(カーディナルス)のように、後半戦に成績を大きく向上させた選手がいることも事実。「ダービーは悪影響を及ぼす」とまでは言い切れないのではないでしょうか。
 よって、個人的には大谷がダービーに出場することをネガティブに捉える必要はないと考えます。もちろん、登板スケジュールとの兼ね合いもあると思いますが、条件さえ揃えば、2年ぶり2度目となるダービーに出場し、日本人選手としては初めてとなる優勝を目指してほしいです。

【著者プロフィール】
神戸出身。2001年にイチローがマリナーズへ移籍したのを機にMLBファンとなり、17年からMLB日本語公式サイト『MLB.jp』の編集長を務める。21年にはSPOZONE(現SPOTV NOW)で解説者デビューを果たす。

構成●SLUGGER編集部
 
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