▼中野拓夢(阪神)
通信簿:まずまずです
WBCは14打席で7出塁、2盗塁の活躍。4・5月は月間打率3割を超えていたが、6月以降は急降下。盗塁も失敗が多い。WBCだけでなく、今季から転向した二塁でフル出場が続いていて、疲労の影響があるのは間違いないだろう。ただ、守備では好守を続けている。
▼岡本和真(巨人)
通信簿:よくできました
準々決勝で5打点、決勝戦でも貴重な中押しソロを放って世界一に貢献した。開幕後も同ポジションの村上が低調なのを尻目に、20本塁打は両リーグトップと好調を維持する。マイナス材料は.219と得点圏打率が低いくらいか。
▼山川穂高(西武)
通信簿:がんばりましょう
準決勝のメキシコ戦で貴重な犠飛を放つも、WBCでは3試合出ただけ。西武でも17試合で本塁打ゼロとパッとしないまま、スキャンダルが発覚して書類送検となった。「がんばりましょう」どころか、今季はこのまま試合に出られない可能性が高い。
▼村上宗隆(ヤクルト)
通信簿:がんばりましょう
準決勝でのサヨナラ打はあっても、WBCを通じては納得のいく働きではなかった。開幕後も、本塁打こそリーグ2位の16本ながら打率は.242と昨季の三冠王とは思えない数字。チームも低迷し、厳しい評価にならざるを得ない。
▼周東佑京(ソフトバンク)
通信簿:可もなく不可もなく
準決勝メキシコ戦でのサヨナラを呼ぶ激走で、野球ファン以外にも「シュートー」の名が浸透した。開幕後もリーグトップの19盗塁はさすがだが、打撃では打率1割台と低迷が続き、目標とするレギュラー定着は果たせていない。
▼近藤健介(ソフトバンク)
通信簿:よくできました
9安打、8四球とWBCでは持ち前の出塁能力を存分に発揮した。福岡での1年目も出塁率.416はリーグ1位。12本塁打はすでに自己記録で、その分三振も多めだが、序盤戦は低調だった打率も気づけば3割近くまで上昇してきた。
▼ラーズ・ヌートバー(カーディナルス)
通信簿:まずまずです
WBCではリードオフマンとしての働きだけでなく、全力プレーでファンの心をとらえて人気者になった。カーディナルスでも主に1番打者として出塁率.356をマークしているが、チーム自体が低迷していることもあり存在感は薄い。
▼吉田正尚(レッドソックス)
通信簿:よくできました
大会新記録の13打点と、大谷がいなければMVPは確実だった。レッドソックスでも安打製造機ぶりを発揮し、前半戦の打率.316はリーグ3位。払い過ぎと言われた契約(5年9000万ドル)が正当だったと証明し、新人王有力候補となっている。
文●出野哲也
【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『メジャー・リーグ球団史』『プロ野球ドラフト総検証1965-』(いずれも言視舎)。
通信簿:まずまずです
WBCは14打席で7出塁、2盗塁の活躍。4・5月は月間打率3割を超えていたが、6月以降は急降下。盗塁も失敗が多い。WBCだけでなく、今季から転向した二塁でフル出場が続いていて、疲労の影響があるのは間違いないだろう。ただ、守備では好守を続けている。
▼岡本和真(巨人)
通信簿:よくできました
準々決勝で5打点、決勝戦でも貴重な中押しソロを放って世界一に貢献した。開幕後も同ポジションの村上が低調なのを尻目に、20本塁打は両リーグトップと好調を維持する。マイナス材料は.219と得点圏打率が低いくらいか。
▼山川穂高(西武)
通信簿:がんばりましょう
準決勝のメキシコ戦で貴重な犠飛を放つも、WBCでは3試合出ただけ。西武でも17試合で本塁打ゼロとパッとしないまま、スキャンダルが発覚して書類送検となった。「がんばりましょう」どころか、今季はこのまま試合に出られない可能性が高い。
▼村上宗隆(ヤクルト)
通信簿:がんばりましょう
準決勝でのサヨナラ打はあっても、WBCを通じては納得のいく働きではなかった。開幕後も、本塁打こそリーグ2位の16本ながら打率は.242と昨季の三冠王とは思えない数字。チームも低迷し、厳しい評価にならざるを得ない。
▼周東佑京(ソフトバンク)
通信簿:可もなく不可もなく
準決勝メキシコ戦でのサヨナラを呼ぶ激走で、野球ファン以外にも「シュートー」の名が浸透した。開幕後もリーグトップの19盗塁はさすがだが、打撃では打率1割台と低迷が続き、目標とするレギュラー定着は果たせていない。
▼近藤健介(ソフトバンク)
通信簿:よくできました
9安打、8四球とWBCでは持ち前の出塁能力を存分に発揮した。福岡での1年目も出塁率.416はリーグ1位。12本塁打はすでに自己記録で、その分三振も多めだが、序盤戦は低調だった打率も気づけば3割近くまで上昇してきた。
▼ラーズ・ヌートバー(カーディナルス)
通信簿:まずまずです
WBCではリードオフマンとしての働きだけでなく、全力プレーでファンの心をとらえて人気者になった。カーディナルスでも主に1番打者として出塁率.356をマークしているが、チーム自体が低迷していることもあり存在感は薄い。
▼吉田正尚(レッドソックス)
通信簿:よくできました
大会新記録の13打点と、大谷がいなければMVPは確実だった。レッドソックスでも安打製造機ぶりを発揮し、前半戦の打率.316はリーグ3位。払い過ぎと言われた契約(5年9000万ドル)が正当だったと証明し、新人王有力候補となっている。
文●出野哲也
【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『メジャー・リーグ球団史』『プロ野球ドラフト総検証1965-』(いずれも言視舎)。
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