専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
高校野球

【甲子園プロ注目選手ランキング:野手編】花巻東・佐々木、広陵・真鍋の“ビッグ2”以外にも選りすぐりの好選手がずらり!<SLUGGER>

西尾典文

2023.08.03

▼5位:西稜太(履正社・外野手)
総合力では今年の高校生外野手ではナンバーワン。身体はそれほど大きくないが、抜群の脚力でセンターの守備範囲が広く、正確なスローイングも光る。打撃も旧チームから中心で確実性と長打力を兼ね備える。センバツでは目立った活躍を見せることはできなかったが、この夏はそのリベンジに期待だ。

▼4位:百崎蒼生(東海大熊本星翔・遊撃手)
東海大相模で1年秋から活躍していた強打のショート。2年春に転校し、1年間は公式戦に出場できなかったが、この夏はそのブランクを感じさせない打撃を見せた。バットコントロールは天才的なものがあり、長打力も申し分ない。熊本大会では自打球を受けた影響で守備は本来の動きではなかっただけに、甲子園ではショートの守りでもアピールしたい。

▼3位:横山聖弥(上田西・遊撃手)
最終学年で急浮上してきた強肩強打の大型ショート。三遊間の深い位置からでも一直線で低い軌道でファーストに届くスローイングの迫力は圧倒的なものがある。打撃も全身を使ったフルスウィングが光り、長野大会では2試合連続ホームランも放った。初の全国の舞台ということもあり、プロからの注目度は全選手の中でも屈指と言える。
▼2位:真鍋慧(広陵・一塁手)
名門広陵で1年夏から中軸を任されている大型スラッガー。"広陵のボンズ"の異名を取り、芯で捉えた時の打球の飛距離は圧倒的なものがある。センバツ以降は厳しいマークもあってなかなか結果が出なかったが、夏の広島大会では待望の一発も飛び出し、復調を印象付けた。チームの悲願である夏の甲子園制覇に向けて、そのバットにかかる期待は大きい。

▼1位:佐々木麟太郎(花巻東・一塁手) 
規格外のパワーと飛距離を誇る怪物スラッガー。高校通算140本塁打という数字よりも、とにかくそのスウィングの迫力とヘッドスピードは尋常ではない。6月に行われた愛知での招待試合では強豪を相手に4試合で4本の場外ホームランを放ち、観客の度肝を抜いた。痛めている背中の状態は気がかりだが、最後の甲子園で特大アーチを見せてくれることを期待したい。


文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間400試合以上を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。

 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号