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なぜ山本に「総額2億ドル」もの超大型契約が予測されるのか。「実力」に次ぐ2つの要素とは?<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.11.15

 NPBのレベルの高さも山本の評価に一役買っている。今季メッツに入団した千賀滉大は、メジャー1年目から規定投球回をクリアし、リーグ2位の防御率2.98と大活躍した。千賀より若く、かつNPBでの活躍ぶりも上回る山本の評価が高まるのは、むしろ当然のことだ。

 さらに他の一線級のFA投手とは異なるのは、山本の場合は獲得に際して一切の補償が必要ないことだ。
 MLBでは、トップFA選手を獲得する場合には、その補償として翌年のドラフトで上位指名権を喪失する。たとえばスネルがメッツに移籍した場合、メッツは24年のドラフト2巡目と5巡目の指名権を失うだけでなく、海外アマチュア選手を獲得する際の契約金上限(インターナショナル・ボーナスプール)が約100万ドルも減額されてしまう。

 ところが、山本はとにかくカネさえ積めば将来を犠牲することなく獲得できる。だからこそ、必然的に契約相場も上がっていくのだ。山本の実力に対する評価もさることながら、さまざまなMLBの選手獲得ルールが複雑に作用した結果が「9年2億2500万ドル」という相場を作り出しているのだ。

文●SLUGGER編集部

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