専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
プロ野球

「身体は問題ない」ベイスターズ“89年組”ベテランコンビがトライアウトで奮投! 再起を期す舞台に挑んだ二人の想いとは?

萩原孝弘

2023.11.16

 同じく田中健二朗は「シーズン中と変わりなく、しっかり投げてしっかり走ってしっかりトレーニングしてという感じですかね」と“DOCK"で万全な調整をしたと明かしたが、この日のピッチングには「結果よりも道中ですよね。なかなか変化球でストライクが取れなくて、まっすぐに絞られてというところで、うまく持ち味を出せなかったかなという感じですね」と反省。「僕の持ち味は変化球でもストライクが取れて、どの球種でも勝負できるというところだと思って、そこをこれまでの練習でも取り組んできたところなんですけれども、その前に自分の方を苦しくしてしまったなというところですね」と悔しさを露わにした。
 
 調子についても「シーズン中よりは落ちるかなとは思うんですけれども、それは言い訳にもならないですし、この打者3人という中で自分のパフォーマンスを出せなければいけなかった。悔しいですね」と唇を噛んだが「やることはやってきたつもり。やることはやれた」と前を向くことも忘れなかった。

 今後については「いまはNPB一本で考えています」とキッパリ。もし仮に声がかかって呼ばれることがあれば、いつでも参加で来るようにと準備はしてきているので」と言い切った。

 コンディション面に平田は「身体はバリバリ元気です」、田中も「身体は問題ない」と言い切る34歳コンビ。どんな場面でも腕を振り続け、チームメイトにも慕われる人柄と経験を持つベテランを必要とする球団は、きっとあるはずだ。

取材・文●萩原孝弘
【関連記事】「結構動きそうだなあ」NPBのFA宣言7選手公示にファン悲喜こもごも「え、田村?」「石田投手も?」

【関連記事】後悔と反省の果てに再認識したプロ野球選手としての在り方――山川穂高の5ヵ月間の”回り道”<SLUGGER>

【関連記事】“おかわり君”の異名の裏にある中村の技術力、栗山の追い込まれてからの驚異的な粘り――レオの40歳コンビが来季もチームに欠かせぬ理由<SLUGGER>

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号