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侍ジャパン

決勝サヨナラ打の門脇、一発を放った万波&森下、“陰のMVP”根本...アジアCSを制した若き侍ジャパンから2026年のWBCで代表入りするのは?<SLUGGER>

氏原英明

2023.11.22

 投手陣でエース格を務めた今井達也(西武)は、井端監督が「メンバーの中で一番強い球を投げる」と期待した選手。当然、今後の代表入りが期待できる。この他では、今井とチームメイトの隅田知一郎(西武)は韓国戦で7回無失点の好投、早川隆久(楽天)もオーストラリア戦で5回パーフェクトという圧巻の投球を見せた。

 そして、陰のMVPともいうべき活躍を見せたのが、決勝の韓国戦と初戦の台湾戦で第2先発の役割をこなして勝利を呼び込んだ根本悠楓(日本ハム)である。この根本も、井端監督が推していた投手の一人だ。

「レギュラーシーズンを見ていて、立ち上がりから一回は相手バッターがほとんど手も足も出ない状態で抑えている。2回り目の4回、5回ぐらいちょっと捉えられる傾向があります。彼の身体のキレ、ターンの速さは一回りは確実に抑えてくれるっていうところで、まず第2先発にしました。ただ、彼もまだ若いですから、これから体力を鍛えて長いイニングを持つようになれば、日本を代表するピッチャーになれると思ってます」

 ピッチャーの代表入りはなかなかハードルが高い。

 ダルビッシュ有(パドレス)大谷翔平(FA)は年齢や今年の怪我のことを考えると次回の出場は難しいかもしれないが、メジャーリーガーでは他にも千賀滉大(メッツ)、藤浪晋太郎(FA)、菊池雄星(ブルージェイズ)も候補になるだろう。
 そこに、次回のWBCまでにメジャーリーガーになっている可能性もある佐々木朗希(ロッテ)、今回のWBCにも出場した高橋宏斗(中日)、戸郷翔征(巨人)も今回の代表選手たちと年齢が近く、ライバルになる。

「また侍ジャパンで会おうという話をしました。来年はプレミア12もありますし、このメンバーの中から半分以上が入ってほしいとそういう期待をしています」と井端監督は語る。

 野手の小園、門脇、森下、万波に加え、投手では今井、隅田、早川、根本ら輝きを見せた若き侍ジャパン。この中から、果たして何人が次回のWBCに選ばれるだろうか。

取材・文●氏原英明

【著者プロフィール】うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『SLUGGER』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。ライターの傍ら、音声アプリ「Voicy」のパーソナリティーを務め、YouTubeチャンネルも開設。このほど、パ・リーグ特化のWEBマガジン「PLジャーナル限界突パ」を創刊した。

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