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プロ野球

得点圏打率.378に盗塁成功率90%以上...惜しくもMVPを逃した近本の貢献度の高さが光る【リーグ1位の男たち:セ・リーグ野手編】<SLUGGER>

藤原彬

2023.11.29

■内野安打
1.岡林勇希(中日) 25本
2.大島洋平(中日) 24本
3.中野拓夢(阪神) 18本

 昨季に続いてリーグ最多の内野安打を記録した岡林は、11月に侍ジャパンの試合でも自慢のスピードで観衆を沸かせた。大島は年々盗塁を減らしているが、足で稼いだヒットがなければ今季は通算2000安打に届いていない。右打者最多は菊池涼介(広島)の15本で、山崎晃大朗(ヤクルト)は33安打のうち14本が内野安打と自慢の快足をアピールした。

■盗塁成功率
1.近本光司(阪神) 90.3%
2.並木秀尊(ヤクルト) 88.2%
3.関根大気(DeNA) 78.6%
※10盗塁以上

 28盗塁で2年連続4度目のタイトルに輝いた近本は失敗3のみで、成功率でも昨季に続くリーグベスト。ヤクルトは並木が15盗塁で失敗2、山崎晃大朗が9盗塁で失敗1と、接戦で2人の足を活用した。矢野雅哉(広島)は失敗なしで7盗塁。一方、中野拓夢(阪神)は20盗塁の一方で失敗はリーグ最多の12、岡林勇希(中日)は昨季から盗塁数が半減(24→12)、成功率60.0%はリーグワーストだった。
■補殺(外野手)
1.ノイジー(阪神) 12
2.秋山翔吾(広島) 7
2.桑原将志(DeNA) 7

 強肩自慢のノイジーがリーグダントツの12補殺。緩慢な動きに誘い出されたランナーが繰り返し刺された。秋山は西武時代から補殺が多く、2015、16年にはリーグ最多を記録した実績を持つ。桑原はこれまでの自己最多4を大きく更新し、6年ぶりにゴールデン・グラブ賞に選ばれた。濱田太貴(ヤクルト)は、主力の半分ほどの守備機会で5補殺をマーク。

■盗塁阻止率(捕手)
1.中村悠平(ヤクルト) .407
2.大城卓三(巨人) .373
3.坂本誠志郎(阪神) .355
※規定試合以上

 中村は昨季の.364から4割台まで上昇させて、2年連続でのトップを守った。前年2位の大城はリーグ最多の盗塁阻止25を記録したが、率では1位に届かず。坂本は第2捕手の立ち位置だった昨季も.423と高い数値をマークしていた。対象選手外では山本祐大(DeNA)が.455と優秀。出番が減った梅野隆太郎(阪神)は.158とほとんど刺せなかった。

文●藤原彬

著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。

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