番記者の多くはそれが分かっているので、地元テレビの退却後、より突っ込んだ質問をすることになるのだが、そういった状況下では「大物選手の移籍がまだ決まらないと、プランA、プランB、プランCと補強の形を想定するのも難しくなるのか?」とか、「市場に出ている選手たちの価値に大きな幅はあるが、どのように補強予算を考えているのか?」といった具合に、とても曖昧な質問になる。
だから、その答えも「まだ初期段階なので市場が動いていないし、明確なプランはあっても手探りの状態だ」とか、「今年だけではなく、年俸総額の見極めは毎年、大事なことであり、補強予算は自ずと決まってくるものだ」と、想定内の答えに終始した。「ところでオフレコ話になりますが、大谷は実際どうなの?」などというカジュアルな質問をされても、「オフレコ話になりますが、分かりません」などと冗談を返されるだけだった。
ホーキンスGMの上司であるホイヤー編成総責任者は、家族の事情でWM初日を欠席したものの、ドジャースのロバーツ監督が「翔平と会った」と発言した3日目の午後、他球団の編成トップとともに会見場に姿を現した。
当然、日米両方の記者から大谷関連の質問を投げかけられたが、ホーキンスGM同様、「それが話題になる理由は理解しているが、何も話せることはないし、話さない」ときっぱり言った。
実はホイヤー編成総責任者も「番記者のみ」の囲み取材を行った。そこにも潜り込ませていただいたが、一貫して彼は「特定の選手についての質問には答えられないんだ」と徹底していた。それはこちらも了解しているので、「オオタニ」の「オ」の字も出さなかった。 半ばオフレコ取材だったが、一緒に参加した全米野球協会シカゴ支部局長のミーガン・モンテムロ氏(『シカゴ・トリビューン』紙)は早くから、「カブスにも大谷を獲得する意思はあるけれど、8年から10年と言われている長期契約の締結はチーム方針と相反する」と言っていた。
カブスの現有戦力で最も長い長期契約は昨オフ、ダンズビー・スワンソン遊撃手と結んだ7年1億7700万ドルであり、以下、鈴木誠也外野手の5年8500万ドル、ジェイムソン・タイオンの4年6800万ドルと続く。大谷との交渉が実際にあったかどうかは定かではないし、今となってはどうでもいいことだが、カブスにとっては、最長でも8年5億6000万ドル程度が限界だったと思われる。
ホイヤー編成総責任者は、2016年にカブスを108年ぶりのワールドシリーズ優勝に導いた前任者セオ・エプスタイン氏の手法を引き継いでいて、大谷と同じく新人王とMVPの両方を獲得したことで知られる生え抜きのクリス・ブライアント三塁手/外野手との長期契約を見送った責任者だ。FAイヤーの21年途中にジャイアンツへトレードされたブライアントは、その年のオフにロッキーズと7年総額1億8200万ドルで契約しているが、カブスはそんな長期のコミットメントは有り得ないことだった(ブライアント同様、16年のワールドシリーズ優勝メンバーのハビア・バイエズ遊撃手は。同じく21年途中に放出された後にタイガースと6年総額1億4000万ドルで契約している)。
だから、その答えも「まだ初期段階なので市場が動いていないし、明確なプランはあっても手探りの状態だ」とか、「今年だけではなく、年俸総額の見極めは毎年、大事なことであり、補強予算は自ずと決まってくるものだ」と、想定内の答えに終始した。「ところでオフレコ話になりますが、大谷は実際どうなの?」などというカジュアルな質問をされても、「オフレコ話になりますが、分かりません」などと冗談を返されるだけだった。
ホーキンスGMの上司であるホイヤー編成総責任者は、家族の事情でWM初日を欠席したものの、ドジャースのロバーツ監督が「
当然、日米両方の記者から大谷関連の質問を投げかけられたが、ホーキンスGM同様、「それが話題になる理由は理解しているが、何も話せることはないし、話さない」ときっぱり言った。
実はホイヤー編成総責任者も「番記者のみ」の囲み取材を行った。そこにも潜り込ませていただいたが、一貫して彼は「特定の選手についての質問には答えられないんだ」と徹底していた。それはこちらも了解しているので、「オオタニ」の「オ」の字も出さなかった。 半ばオフレコ取材だったが、一緒に参加した全米野球協会シカゴ支部局長のミーガン・モンテムロ氏(『シカゴ・トリビューン』紙)は早くから、「カブスにも大谷を獲得する意思はあるけれど、8年から10年と言われている長期契約の締結はチーム方針と相反する」と言っていた。
カブスの現有戦力で最も長い長期契約は昨オフ、ダンズビー・スワンソン遊撃手と結んだ7年1億7700万ドルであり、以下、鈴木誠也外野手の5年8500万ドル、ジェイムソン・タイオンの4年6800万ドルと続く。大谷との交渉が実際にあったかどうかは定かではないし、今となってはどうでもいいことだが、カブスにとっては、最長でも8年5億6000万ドル程度が限界だったと思われる。
ホイヤー編成総責任者は、2016年にカブスを108年ぶりのワールドシリーズ優勝に導いた前任者セオ・エプスタイン氏の手法を引き継いでいて、大谷と同じく新人王とMVPの両方を獲得したことで知られる生え抜きのクリス・ブライアント三塁手/外野手との長期契約を見送った責任者だ。FAイヤーの21年途中にジャイアンツへトレードされたブライアントは、その年のオフにロッキーズと7年総額1億8200万ドルで契約しているが、カブスはそんな長期のコミットメントは有り得ないことだった(ブライアント同様、16年のワールドシリーズ優勝メンバーのハビア・バイエズ遊撃手は。同じく21年途中に放出された後にタイガースと6年総額1億4000万ドルで契約している)。
関連記事
- 契約総額7億ドルでも年俸はたった200万ドル!?大谷が提案した前代未聞レベルの「後払い」の詳細が明らかに<SLUGGER>
- 72歳まで支払いが継続、引退後に年1500万ドルも受け取る選手も――大谷の新契約に含まれる「年俸後払い形式」をめぐる珍エピソード<SLUGGER>
- 夢の舞台で放った苦手カーショウからの一打、サイクル王手をかけた特大弾..大谷翔平ドジャー・スタジアム名場面集<SLUGGER>
- 大谷翔平が加入したドジャース、2024年の注目13試合をMLB公式が選出「オオタニがエンジェル・スタジアムに戻るのは3月26日」
- 衝撃の1000億円契約の大谷翔平、年平均額がメジャー8球団の総年俸を超えると話題!「めちゃくちゃ非常識だ」と米驚愕