■杉山一樹(投手)
かつては160キロを計測した豪速球が売りの“永遠の原石”。ただ、今季は春季キャンプで右ヒジを痛め、6月の実戦復帰後も右足首靭帯を部分断裂と怪我に苦しんでプロ入り後初めて一軍登板なしと、またもブレイクを果たせなかった。
制球難も依然として課題だが、ハマった時の爆発力は大きな魅力。秋季キャンプでは来季の中継ぎ専念を見据えてパワーと制球の両立に取り組んだ。ポテンシャルの高さは誰もが認めるところで、環境の変化が飛躍につながる可能性も十分。速球派が少ない西武のブルペンに加われば、頼もしい存在になれそうだ。 ■リチャード(内野手)
4年連続でウエスタン本塁打王のパワーを誇るが、一軍ではデビューを果たした21年が7本、昨季が3本で、今季はついにノーアーチ。直近2年間は三振率が40%を超え、打率も3年続けて1割台ともどかしい状態が続いている。
ただ、ファーム日本選手権では2点を追う8回にソロアーチを放って逆転の口火を切り、二軍の指揮を執っていた小久保裕紀新監督を一足先に胴上げした。「もう二軍のタイトルはいらないという気持ちで」と語り、オフにはアメリカの最先端施設ドライブライン・ベースボールで修行。今季の90本塁打と435得点がリーグワーストだった西武にとって、ポテンシャルでは師匠である山川にも引けを取らない未完の大器はピンポイントの人材だろう。
文●藤原彬
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かつては160キロを計測した豪速球が売りの“永遠の原石”。ただ、今季は春季キャンプで右ヒジを痛め、6月の実戦復帰後も右足首靭帯を部分断裂と怪我に苦しんでプロ入り後初めて一軍登板なしと、またもブレイクを果たせなかった。
制球難も依然として課題だが、ハマった時の爆発力は大きな魅力。秋季キャンプでは来季の中継ぎ専念を見据えてパワーと制球の両立に取り組んだ。ポテンシャルの高さは誰もが認めるところで、環境の変化が飛躍につながる可能性も十分。速球派が少ない西武のブルペンに加われば、頼もしい存在になれそうだ。 ■リチャード(内野手)
4年連続でウエスタン本塁打王のパワーを誇るが、一軍ではデビューを果たした21年が7本、昨季が3本で、今季はついにノーアーチ。直近2年間は三振率が40%を超え、打率も3年続けて1割台ともどかしい状態が続いている。
ただ、ファーム日本選手権では2点を追う8回にソロアーチを放って逆転の口火を切り、二軍の指揮を執っていた小久保裕紀新監督を一足先に胴上げした。「もう二軍のタイトルはいらないという気持ちで」と語り、オフにはアメリカの最先端施設ドライブライン・ベースボールで修行。今季の90本塁打と435得点がリーグワーストだった西武にとって、ポテンシャルでは師匠である山川にも引けを取らない未完の大器はピンポイントの人材だろう。
文●藤原彬
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