セ・リーグ野手の注目選手
タイラー・オースティン(DeNA)
38試合しか出られなかった22年に続き、昨年も肘と肩のケガで出場22試合にとどまったが、今季はオープン戦で10試合出場と元気な姿を見せている。3月15日の楽天戦では外野フライで二塁へタッチアップするハッスルぶり。外野ではなく一塁を守っていることで、ケガの防止にもつながると見られている。21年に28本塁打、OPS1.006を記録した強打が完全復活すれば、度会隆輝の後ろの2番打者として、これ以上に頼もしい存在はいない。
ドミンゴ・サンタナ(ヤクルト)
オースティンと同様、健康なら確実に成績を残せる打者。22年は60試合のみの出場ながら15本塁打、OPS.904を記録した。しかし昨年は故障もなく136試合に出てリーグ3位の打率.300を記録した反面、本塁打は18本。本拠・神宮球場の狭さを考えても、メジャーで年間30本を打った経験のある打者としては、いささか寂しい本数だ。3割を打てることも、30本ペースでホームランを打てることも証明済みなので、今季はそれを両立したい。
ジェイク・シャイナー(広島)
キャンプ~オープン戦でほとんどヒットが出ず、外れ外国人の烙印を押されかけているが、見切るには早すぎる。メジャー経験はないけれども、昨年はAAA級で30本塁打、105打点。打率が.252と低かった分、81四球を選び出塁率は.369だった。日本でもアベレージ面では期待薄ながら、パワーと選球眼で貢献できるはず。真面目で研究熱心と評判なので、重圧の少ない下位あたりで慣れさせていけば、実力を発揮するようになるのではないか。
次点:ルーグネッド・オドーア(巨人)
メジャー通算178本塁打は、12球団の外国人打者で最多の数字。しかしながら打率は2割前後、三振も多く日本の野球には合わないタイプではないかと懸念されていた。実際、オープン戦でもなかなか当たりが出ずファンを心配させている。東京ドームのサイズを考えれば、振り回さなくとも本塁打を量産できるはずで、そのような切り替えができるなら活躍しそう。いろいろな意味で日本に適応できるか否かが、成功への鍵になると思われる。
文●出野哲也
【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『メジャー・リーグ球団史』『プロ野球ドラフト総検証1965-』(いずれも言視舎)。
【関連記事】【DeNA】攻守のコーチ陣も絶賛!「目の前の獲物に喰らいつく」2年目のドラ1捕手・松尾汐恩が“虎化”で狙う扇の要の座
【関連記事】【巨人】堀内恒夫氏、粘りの投球をみせた菅野智之に敢えて苦言「勝つためにはまだまだ…」「投げ方じゃなくてボールそのものが変わってこないと‼」
タイラー・オースティン(DeNA)
38試合しか出られなかった22年に続き、昨年も肘と肩のケガで出場22試合にとどまったが、今季はオープン戦で10試合出場と元気な姿を見せている。3月15日の楽天戦では外野フライで二塁へタッチアップするハッスルぶり。外野ではなく一塁を守っていることで、ケガの防止にもつながると見られている。21年に28本塁打、OPS1.006を記録した強打が完全復活すれば、度会隆輝の後ろの2番打者として、これ以上に頼もしい存在はいない。
ドミンゴ・サンタナ(ヤクルト)
オースティンと同様、健康なら確実に成績を残せる打者。22年は60試合のみの出場ながら15本塁打、OPS.904を記録した。しかし昨年は故障もなく136試合に出てリーグ3位の打率.300を記録した反面、本塁打は18本。本拠・神宮球場の狭さを考えても、メジャーで年間30本を打った経験のある打者としては、いささか寂しい本数だ。3割を打てることも、30本ペースでホームランを打てることも証明済みなので、今季はそれを両立したい。
ジェイク・シャイナー(広島)
キャンプ~オープン戦でほとんどヒットが出ず、外れ外国人の烙印を押されかけているが、見切るには早すぎる。メジャー経験はないけれども、昨年はAAA級で30本塁打、105打点。打率が.252と低かった分、81四球を選び出塁率は.369だった。日本でもアベレージ面では期待薄ながら、パワーと選球眼で貢献できるはず。真面目で研究熱心と評判なので、重圧の少ない下位あたりで慣れさせていけば、実力を発揮するようになるのではないか。
次点:ルーグネッド・オドーア(巨人)
メジャー通算178本塁打は、12球団の外国人打者で最多の数字。しかしながら打率は2割前後、三振も多く日本の野球には合わないタイプではないかと懸念されていた。実際、オープン戦でもなかなか当たりが出ずファンを心配させている。東京ドームのサイズを考えれば、振り回さなくとも本塁打を量産できるはずで、そのような切り替えができるなら活躍しそう。いろいろな意味で日本に適応できるか否かが、成功への鍵になると思われる。
文●出野哲也
【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『メジャー・リーグ球団史』『プロ野球ドラフト総検証1965-』(いずれも言視舎)。
【関連記事】【DeNA】攻守のコーチ陣も絶賛!「目の前の獲物に喰らいつく」2年目のドラ1捕手・松尾汐恩が“虎化”で狙う扇の要の座
【関連記事】【巨人】堀内恒夫氏、粘りの投球をみせた菅野智之に敢えて苦言「勝つためにはまだまだ…」「投げ方じゃなくてボールそのものが変わってこないと‼」
関連記事
- 【DeNA】攻守のコーチ陣も絶賛!「目の前の獲物に喰らいつく」2年目のドラ1捕手・松尾汐恩が“虎化”で狙う扇の要の座
- 「ちょっと酷い!」阪神 “怒涛の4失策6失点”でヤクルトに逆転負け!まさかの7連敗にファン落胆「高校野球でも見たことない」
- 【巨人】堀内恒夫氏、粘りの投球をみせた菅野智之に敢えて苦言「勝つためにはまだまだ…」「投げ方じゃなくてボールそのものが変わってこないと‼」
- 「これぞホームランバッターの打球!」中田翔、特大の中日移籍後初アーチにファン熱狂!期待の声が続々「軽く振ってるようにしか見えないのが凄い」
- 西武新戦力が躍動!「さすがドラ1」新人・武内夏暉が2回パーフェクト! 守護神狙う甲斐野央は「誤作動」と謙遜も最速156キロを記録