パ・リーグ野手の注目選手
グレゴリー・ポランコ(ロッテ)
昨年の本塁打王は、今季も活躍が期待できると言うより、活躍してもらわなければ困る存在だ。昨年のロッテは100本塁打を放ったが、うちポランコ一人で26本という孤軍奮闘ぶり。8月以降の56試合で14本を量産しており、このペースなら今季は35本に届く計算になる。チームメイトとして実績のあるソトが加わり、また巨人時代に一緒だったウォーカーが同一リーグに来たことも刺激にできれば、この数字が実現しても不思議はない。
アダム・ウォーカー(ソフトバンク)
昨年のホークスは、外国人打者の本塁打数が合計128打数で1本のみという惨状だった。これが優勝を逃した一番の理由だったと言っても過言でなく、巨人からウォーカーを取ったのは大正解だろう。オープン戦でも3本塁打は12球団トップ。守備力が壊滅的なのでセ・リーグでは外野手として起用しづらい面があったが、DHのあるパ・リーグではその心配もない。気分的にも楽になり、これまで以上に打撃成績が向上する可能性は十分ある。
アンドリュー・スティーブンソン(日本ハム)
メジャー通算108本塁打を放った大砲レイエスのほうが実績は上ながら、オープン戦で結果を残しているのはこちらのほう。ホームランこそ1本もないが、ライナー性の打球が多く打率.353。数字以上に目につくのがハッスルプレーで、俊足で左打ちの外野手という共通項のあるラーズ・ヌートバー(カーディナルス)を彷彿させる、との声も出ている。日本ハムには出塁率の高い打者が少ないので、その方面での貢献も期待したいところだ。
次点:ヘスス・アギラー(西武)
身長190センチ、体重125キロの巨体は打席に立つだけで威圧感抜群。メジャー通算114本塁打、つい一昨年も22本打っていたのも納得できる見た目だ。オープン戦は9試合で1本だけでもヒットは出ており、また28打席で三振は5回だけと、それほど粗さも感じない。その点は、29打席で16三振とかなり苦戦している同僚のコルデロとは対照的だ。昨年も90本塁打、435得点がいずれもリーグ最下位だった西武打線の救世主となれるだろうか。
文●出野哲也
【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『メジャー・リーグ球団史』『プロ野球ドラフト総検証1965-』(いずれも言視舎)。
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アダム・ウォーカー(ソフトバンク)
昨年のホークスは、外国人打者の本塁打数が合計128打数で1本のみという惨状だった。これが優勝を逃した一番の理由だったと言っても過言でなく、巨人からウォーカーを取ったのは大正解だろう。オープン戦でも3本塁打は12球団トップ。守備力が壊滅的なのでセ・リーグでは外野手として起用しづらい面があったが、DHのあるパ・リーグではその心配もない。気分的にも楽になり、これまで以上に打撃成績が向上する可能性は十分ある。
アンドリュー・スティーブンソン(日本ハム)
メジャー通算108本塁打を放った大砲レイエスのほうが実績は上ながら、オープン戦で結果を残しているのはこちらのほう。ホームランこそ1本もないが、ライナー性の打球が多く打率.353。数字以上に目につくのがハッスルプレーで、俊足で左打ちの外野手という共通項のあるラーズ・ヌートバー(カーディナルス)を彷彿させる、との声も出ている。日本ハムには出塁率の高い打者が少ないので、その方面での貢献も期待したいところだ。
次点:ヘスス・アギラー(西武)
身長190センチ、体重125キロの巨体は打席に立つだけで威圧感抜群。メジャー通算114本塁打、つい一昨年も22本打っていたのも納得できる見た目だ。オープン戦は9試合で1本だけでもヒットは出ており、また28打席で三振は5回だけと、それほど粗さも感じない。その点は、29打席で16三振とかなり苦戦している同僚のコルデロとは対照的だ。昨年も90本塁打、435得点がいずれもリーグ最下位だった西武打線の救世主となれるだろうか。
文●出野哲也
【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『メジャー・リーグ球団史』『プロ野球ドラフト総検証1965-』(いずれも言視舎)。
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