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プロ野球

“春の椿事”かそれとも...2891日ぶりの首位に立ったドラゴンズ。ファンも驚く意外な快進撃の「3つの要因」<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2024.04.10

▼強力投手陣は今季も健在

 そしてもちろん、看板の強力投手陣の存在を忘れてはいけない。10試合を消化した時点で、防御率1.94は堂々セ・リーグ1位。5~7日の敵地での広島3連戦では、球団12年ぶりの3試合連続完封勝ちを収めた。

 先発、ブルペンどちらも充実しているが、それぞれ異なる強みを発揮しているのが興味深い。

 先発陣はここまでトータル61.1イニングを投げて、与えた四球はわずかに4つ。9イニングあたりにすると0.59個(!)で、これはもちろん12球団トップの数字だ。最も多いオリックスと阪神(22与四球)と比較すると、18人も「余計な走者」を許していないことになる。当然の話だが、走者の数が増えれば増えるほど失点のリスクも高まる。現在のドラゴンズ先発陣は、自らの力でそのリスクを最小限にとどめている。
 一方、ブルペン陣は奪三振能力が際立つ。全打席における奪三振の割合を示すK%では22.9%で、これはセ・リーグ1位。12球団でもロッテの24.8%に次ぐ高水準だ。

 これも当たり前の話だが、奪三振は守備側にとって最もリスクの少ないアウトの取り方。絶対的守護神ライデル・マルティネスを筆頭に、8回の男におさまりつつある勝野昌慶、必殺フォークで空振りの山を築く清水達也、左のサイドハンドからのスライダーが武器の齋藤綱記など、三振奪取能力の高い投手を複数擁するドラゴンズの救援陣は、相手打線にとって脅威となっている。

 もっとも、まだシーズンはほんの序盤。この勢いを今後も持続し、12球団で最も長く遠ざかっているCSの舞台に立てるかどうか。ドラゴンズの真価が問われるのはこれからだ。

構成●SLUGGER編集部

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