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プロ野球

【2020の年男:パ・リーグ】最多9人を擁するソフトバンク、新加入のバレンティンや甲斐野央は要注目。岸孝之と増井浩俊の健闘にも期待

藤原彬

2020.01.01

 リーグ最多9人の年男を要するソフトバンクでは、昨年のプレミア12で甲斐野央がセットアッパーとして5試合無失点の快投を披露し、周東佑京は大会最多の4盗塁をマークするなど一躍、時の人に。甲斐野はルーキーながらチーム最多の65登板をこなしながらも波があり、周東は代走からレギュラーの立場を得るには打撃が課題だ。とはいえ、2人が飛躍すれば、チーム力の上積みとなる。

 その点で、辰己涼介(楽天)はプロでも図抜けた守備力を披露しただけに、打撃で結果を残して打線をより活性化させたい。田嶋大樹(オリックス)は力のある若手が揃う先発ローテーションをグレードアップさせる可能性を秘め、松本航(西武)は力のある速球をしっかり投げ込みリーグワーストの防御率だった投手陣の助けになりたいところだ。

 最下位に沈んだオリックスだが、ルーキーの中川圭太が持ち前のバットコントロールで交流戦の首位打者を獲得したのは明るいニュースとなった。一昨年は一軍の壁に跳ね返された宗佑磨も、昨季は54試合の出場ながら打率.270に対して出塁率.370と成長を感じさせている。
 
 ロッテは小島和哉中村稔弥の新人左腕2人が一軍で防御率4点台だったが、二軍で好結果を残した。小島は14登板で防御率1.85で高い奪三振率(9.35)を記録し、中村も16登板で防御率2.65と、一軍で手薄なサウスポーが期待を持たせる結果を残したのは光明だ。

 打者では栗原陵矢(ソフトバンク)が二軍で55試合ながら打率.323で、63安打中9本塁打を含む23本の長打を放っている。一軍ではプロ初アーチも放った強打の捕手で、おまけに左打ちと希少な存在だけに、持ち味をアピールし続けたい。

 ところで今季は五輪イヤー。侍ジャパンを指揮する稲葉篤紀監督も、実は1972年生まれの年男だ。
 
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