【3位】日本ハム(前回順位4位↑)
シーズン:32勝28敗3分(勝率.533)/得失点差23
交流戦:7勝10敗1分(9位)
一時期の快進撃は落ち着いても、6年ぶりのプレーオフ進出ラインであるAクラスは確保。交流戦では水谷瞬が史上最高打率.438を記録してMVPに輝き、正捕手の座を手にした田宮裕涼も.351のハイアベレージをマークして打線を12球団最高の打率.270に押し上げた。
ただ、投手は先発陣のほぼ全員が防御率2点台、ブルペンには20登板以上で防御率1.80以下のリリーバーが4人と表向きは盤石でも、力強さに欠く点は引き続き懸念か。投打で楽しみな若手が続々と台頭しているにもかかわらず、交流戦は7勝10敗1分と3つの負け越し。個々の選手の活躍を勝利に結びつけたい。
【2位】広島(前回順位3位↑)
シーズン:32勝25敗4分(勝率.561)/得失点差37
交流戦:10勝8敗0分(5位)
7年ぶりに交流戦を勝ち越して、セ・リーグの他球団がもたつく間に首位へ躍り出た。6月7日のロッテ戦でノーヒットノーランを達成した大瀬良大地を筆頭に、投手陣は交流戦で12球団唯一の防御率1点台(1.85)と好調を維持している。 一方、打線は相変わらずの迫力不足で、26本塁打はリーグ最少。相手投手陣から恐れられていないせいもあってか、四球率5.9%は12球団ワーストと出塁能力も低く、これではなかなか点が入らないのも当然だ。意外な不振に苦しむ坂倉将吾の復調はもちろん、二軍で圧倒的な成績を残し、支配下登録&一軍昇格を果たしたルーキーの佐藤啓介にも期待したい。
【1位】ソフトバンク(前回順位1位→)
シーズン:41勝19敗2分(勝率.683)/得失点差112
交流戦:12勝6敗0分(2位)
交流戦では優勝こそ逃したが、セ・リーグ球団相手にも変わらぬ強さを発揮し、着実に貯金を増やした。得失点差は早くも3ケタに乗り、戦いぶりも万全に思えるが、柳田悠岐が5月末に右太腿裏肉離れで長期離脱が決まったのは大きな誤算。さらに、6月12日には近藤健介も守備で右手首を故障。骨に異常はないとのことだが、今後の戦いで2人の故障がどう影響するか、不安要素ではある。
ただその分、川村友斗や廣瀬隆太ら若手が貴重な経験を積めているのは収穫。今の状況を「雨降って地固まる」とできれば、来季以降にもつながるはずだ。投手陣も先発、ブルペンとも盤石の状態に近く、つけ入る隙がほとんど見つからない。
文●藤原彬
著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。X(旧ツイッター)IDは@Struggler_AKIRA。
【関連記事】今季の西武ですら勝率歴代ワースト5に入らず。規格外のペースで黒星街道をばく進した“プロ野球最弱チーム”たち<SLUGGER>
シーズン:32勝28敗3分(勝率.533)/得失点差23
交流戦:7勝10敗1分(9位)
一時期の快進撃は落ち着いても、6年ぶりのプレーオフ進出ラインであるAクラスは確保。交流戦では水谷瞬が史上最高打率.438を記録してMVPに輝き、正捕手の座を手にした田宮裕涼も.351のハイアベレージをマークして打線を12球団最高の打率.270に押し上げた。
ただ、投手は先発陣のほぼ全員が防御率2点台、ブルペンには20登板以上で防御率1.80以下のリリーバーが4人と表向きは盤石でも、力強さに欠く点は引き続き懸念か。投打で楽しみな若手が続々と台頭しているにもかかわらず、交流戦は7勝10敗1分と3つの負け越し。個々の選手の活躍を勝利に結びつけたい。
【2位】広島(前回順位3位↑)
シーズン:32勝25敗4分(勝率.561)/得失点差37
交流戦:10勝8敗0分(5位)
7年ぶりに交流戦を勝ち越して、セ・リーグの他球団がもたつく間に首位へ躍り出た。6月7日のロッテ戦でノーヒットノーランを達成した大瀬良大地を筆頭に、投手陣は交流戦で12球団唯一の防御率1点台(1.85)と好調を維持している。 一方、打線は相変わらずの迫力不足で、26本塁打はリーグ最少。相手投手陣から恐れられていないせいもあってか、四球率5.9%は12球団ワーストと出塁能力も低く、これではなかなか点が入らないのも当然だ。意外な不振に苦しむ坂倉将吾の復調はもちろん、二軍で圧倒的な成績を残し、支配下登録&一軍昇格を果たしたルーキーの佐藤啓介にも期待したい。
【1位】ソフトバンク(前回順位1位→)
シーズン:41勝19敗2分(勝率.683)/得失点差112
交流戦:12勝6敗0分(2位)
交流戦では優勝こそ逃したが、セ・リーグ球団相手にも変わらぬ強さを発揮し、着実に貯金を増やした。得失点差は早くも3ケタに乗り、戦いぶりも万全に思えるが、柳田悠岐が5月末に右太腿裏肉離れで長期離脱が決まったのは大きな誤算。さらに、6月12日には近藤健介も守備で右手首を故障。骨に異常はないとのことだが、今後の戦いで2人の故障がどう影響するか、不安要素ではある。
ただその分、川村友斗や廣瀬隆太ら若手が貴重な経験を積めているのは収穫。今の状況を「雨降って地固まる」とできれば、来季以降にもつながるはずだ。投手陣も先発、ブルペンとも盤石の状態に近く、つけ入る隙がほとんど見つからない。
文●藤原彬
著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。X(旧ツイッター)IDは@Struggler_AKIRA。
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