●レッズにもいる二刀流選手
実は、レッズには大谷翔平(エンジェルス)と違ったタイプの二刀流選手がいる。外野手とリリーフを兼任するマイケル・ローレンゼンだ。
2018年は45試合に投げて防御率3.11を記録した一方で、31打数9安打で打率.290、グランドスラムを含む4本塁打を放った。19年は73登板で防御率2.93と投手成績は伸びた一方、打撃では19年は打率.208(48打数10安打)で本塁打は1本のみ。だが、その1本が歴史的な一発だった。9月の試合でベーブ・ルース以来史上2人目となる「1試合で勝ち投手&本塁打&野手として守備出場」を達成したのだ。
この記録からも分かるように、ナ・リーグにはDHがないこともあって、代打→投手、投手→外野手、外野手→投手など、同じ試合で“二刀”を用いることも珍しくない。来シーズンは、秋山の隣を守る機会も出てきそうだ。ちなみに、ローレンゼンが打者として大谷と対戦したことはないが、大谷に対して投げたことは1度ある。結果は犠牲フライだった。
●日本人選手の「ニアミス」
周知のように、これまでレッズには日本人選手が在籍したことがない。だが、秋山以前にも「ニアミス」はあった。
14年のオフにはFAとなった青木宣親と契約しようと動いていた(当時のGMが、地元紙にそう語っている)が、青木は結局レッズではなくジャイアンツと契約した。また、昨年8月には田澤純一とマイナー契約を交わしている。しかし、田澤はルーキーリーグで1試合、3Aで2試合に投げただけで終わった。ちなみに、韓国人選手は現レンジャーズのチュー・シンスーを含めてこれまで3人在籍している。
文●宇根夏樹
【著者プロフィール】
うね・なつき/1968年生まれ。三重県出身。『スラッガー』元編集長。現在はフリーライターとして『スラッガー』やYahoo! 個人ニュースなどに寄稿。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。
実は、レッズには大谷翔平(エンジェルス)と違ったタイプの二刀流選手がいる。外野手とリリーフを兼任するマイケル・ローレンゼンだ。
2018年は45試合に投げて防御率3.11を記録した一方で、31打数9安打で打率.290、グランドスラムを含む4本塁打を放った。19年は73登板で防御率2.93と投手成績は伸びた一方、打撃では19年は打率.208(48打数10安打)で本塁打は1本のみ。だが、その1本が歴史的な一発だった。9月の試合でベーブ・ルース以来史上2人目となる「1試合で勝ち投手&本塁打&野手として守備出場」を達成したのだ。
この記録からも分かるように、ナ・リーグにはDHがないこともあって、代打→投手、投手→外野手、外野手→投手など、同じ試合で“二刀”を用いることも珍しくない。来シーズンは、秋山の隣を守る機会も出てきそうだ。ちなみに、ローレンゼンが打者として大谷と対戦したことはないが、大谷に対して投げたことは1度ある。結果は犠牲フライだった。
●日本人選手の「ニアミス」
周知のように、これまでレッズには日本人選手が在籍したことがない。だが、秋山以前にも「ニアミス」はあった。
14年のオフにはFAとなった青木宣親と契約しようと動いていた(当時のGMが、地元紙にそう語っている)が、青木は結局レッズではなくジャイアンツと契約した。また、昨年8月には田澤純一とマイナー契約を交わしている。しかし、田澤はルーキーリーグで1試合、3Aで2試合に投げただけで終わった。ちなみに、韓国人選手は現レンジャーズのチュー・シンスーを含めてこれまで3人在籍している。
文●宇根夏樹
【著者プロフィール】
うね・なつき/1968年生まれ。三重県出身。『スラッガー』元編集長。現在はフリーライターとして『スラッガー』やYahoo! 個人ニュースなどに寄稿。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。
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