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プロ野球

2020年ロッテの「理想」のオーダーは?2番は元首位打者・角中で決まり。安田は5番において破壊力に期待

岩国誠

2020.01.15

 その安田をプロテクトする意味で、昨季32本塁打の元本塁打王レアードを6番に起用。シーズン終盤こそ失速したが、まだまだ侮れない存在だ。

 井上、レアード、安田の守備位置は、状態や休養目的などで、流動的に組むことも想定。このラインナップからは外れてしまったが、強肩と一発が魅力のマーティン、ベテランの清田育宏、俊足の岡大海らの勝負所での代打や代走、または調子によってのスタメン起用と、幅が持てる陣容となりそうだ。

 新加入の福田秀は9番を任せる。
 パ・リーグ2連覇を達成した西武と同様、俊足の打者を9番に据えることで下位からかき回し、上位で大量得点を狙う攻撃的な布陣を組んだ。1番・荻野は昨年、チームトップの得点圏打率.347を上げているだけに、俊足の福田が9番に入ることで、多くのチャンスを作り、得点力アップにつなげたい。それを踏まえると、8番捕手にドラフト2位ルーキー・佐藤都志也を起用するのも面白いだろう。

 佐藤は入団会見で「捕手初のトリプルスリーを狙いたい」と意気込みを話した。走攻守の三拍子が揃った捕手として、今ドラフトでも注目選手の一人だった。昨季MVPを獲得した西武・森友哉も、まずは打撃から一軍での試合出場を増やしていったように、持ち前の打撃で大いにアピールし、スタメンに名を連ねてくるようになれば、さらに攻撃力に厚みが増す。

 
 そのほか、藤岡裕大の起用が最有力の遊撃でも、高卒5年目を迎える平沢大河や、同い年で大阪桐蔭出身ドラフト5位ルーキーの福田光輝、支配下登録された元ソフトバンクの茶谷健太など、こちらも熾烈なポジション争いが予想される。

「来年のことを言うと鬼が笑う」ということわざがある。

「先のことを予想しても、結果はわからないのだから、あれこれ言っても始まらない」という意味だが、鬼を笑わせたついでにこのオフ、混戦パ・リーグを「突ッパ!」し、幕張の地が喜びの笑顔で溢れることを期待したい。

文●岩国誠

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【著者プロフィール】
いわくに・まこと/1973年生まれ。元々はプロ野球のニュース番組制作に携わるTV映像ディレクター。8年前から5年間、SNSなどでの球団公式映像やパ・リーグTVでの制作・配信を経験。その縁から昨年より、フリーライターとして、webメディアでのプロ野球記事の執筆を始める。また、舞台俳優としての経験を生かして、野球イベントなどの運営や進行役など、幅広い活動を行っている。
 

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