礼美奈さんにとって、今大会忘れられない瞬間があった。17日の日本対キューバ戦の裏で、実は台湾も台北ドームでオーストラリアと試合をしている最中だった。同球場の大型ビジョンでは先にゲームが始まっていた日本戦の状況がたびたび映し出され、観客も試合経過を気にかけていた。
そして、日本が1点リードの9回2死満塁で一打逆転の大ピンチを迎えると、台北ドームのビジョンには突然、その映像がライブ映像で流された。絶体絶命の窮地に立たされた日本が、あと1アウトで勝利という痺れる状況に台湾ファンは固唾を飲んで見守っていた。最後はマウンドの藤平尚真が2ストライクからフォークで空振り三振に斬って取り、侍ジャパンの勝利が決まると、ドームは割れんばかりの大歓声が上がった。まだ台湾の試合が終わってないにもかかわらず、観客同士がハイタッチを交わして日本の勝利を祝福する拍手が起きたほどだ。当時、礼美奈さんはその光景を写真で見て「感動して泣きそうになったんですよ」と興奮気味に話し、目頭が熱くなったという。
彼女のインスタグラムには白いユニホームとミニスカ姿の写真を添え、「プレミア12のダンス練習をしてる時から緊張していて この機会に改めてまた台北ドームと天母の野球場に行く事ができました。選手の皆様に応援とファンの方々の前でパフォーマンスができ、嬉しかったです。特に、私の故郷日本と今私がいる故郷台湾が一緒に(東京ドームに)進出でき心から嬉しく思います」と、2つの祖国への想いが中国語と日本語の両方で綴られていた。現在、モデルをこなしている礼美奈さんは将来の夢として「女優を目指している」と明かし、台湾だけでなく日本での活動も視野に入れていることを特別に語ってくれた。
「私はいま台湾でCMやモデルをしてますけど、やっぱり演技をすることが好きですね。いろんな人の人生を知って、それをみんなに伝えたいっていう思いがあるので。チアも舞台でみんなと踊ることが好きだと思えて、チアに入りたいと思いました。だから、私にはいろいろやりたい夢があります」
台日のハーフだからこそ、両国の架け橋になりたいという思いが溢れる礼美奈さん。最後は大きな瞳を輝かせながら、「私の目標は台湾でも日本でもいっぱい活動できるような人になりたいので、各務礼美奈を応援よろしくお願いします」と自己アピール。プレミア12をきっかけに力強く、美しく、自分が信じた道を彼女は突き進んでいく。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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そして、日本が1点リードの9回2死満塁で一打逆転の大ピンチを迎えると、台北ドームのビジョンには突然、その映像がライブ映像で流された。絶体絶命の窮地に立たされた日本が、あと1アウトで勝利という痺れる状況に台湾ファンは固唾を飲んで見守っていた。最後はマウンドの藤平尚真が2ストライクからフォークで空振り三振に斬って取り、侍ジャパンの勝利が決まると、ドームは割れんばかりの大歓声が上がった。まだ台湾の試合が終わってないにもかかわらず、観客同士がハイタッチを交わして日本の勝利を祝福する拍手が起きたほどだ。当時、礼美奈さんはその光景を写真で見て「感動して泣きそうになったんですよ」と興奮気味に話し、目頭が熱くなったという。
彼女のインスタグラムには白いユニホームとミニスカ姿の写真を添え、「プレミア12のダンス練習をしてる時から緊張していて この機会に改めてまた台北ドームと天母の野球場に行く事ができました。選手の皆様に応援とファンの方々の前でパフォーマンスができ、嬉しかったです。特に、私の故郷日本と今私がいる故郷台湾が一緒に(東京ドームに)進出でき心から嬉しく思います」と、2つの祖国への想いが中国語と日本語の両方で綴られていた。現在、モデルをこなしている礼美奈さんは将来の夢として「女優を目指している」と明かし、台湾だけでなく日本での活動も視野に入れていることを特別に語ってくれた。
「私はいま台湾でCMやモデルをしてますけど、やっぱり演技をすることが好きですね。いろんな人の人生を知って、それをみんなに伝えたいっていう思いがあるので。チアも舞台でみんなと踊ることが好きだと思えて、チアに入りたいと思いました。だから、私にはいろいろやりたい夢があります」
台日のハーフだからこそ、両国の架け橋になりたいという思いが溢れる礼美奈さん。最後は大きな瞳を輝かせながら、「私の目標は台湾でも日本でもいっぱい活動できるような人になりたいので、各務礼美奈を応援よろしくお願いします」と自己アピール。プレミア12をきっかけに力強く、美しく、自分が信じた道を彼女は突き進んでいく。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
「こんなことってあんの?」前日に先発変更→罰金で物議醸すも…台湾の執念が呼んだ優勝に様々な反応「勝ちに対する意識が全然違った」「優勝金を貰えると考えれば立派な投資」【プレミア12】
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