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プロ野球

「球速以上のボールは行っていたと思う」石田健大が目論む“晴れ舞台”への復活ロード「肩が大丈夫だと確認できた」【DeNA】

萩原孝弘

2025.05.15

復帰戦で好投した石田。さらに状態を上げていきたいところだ。写真:萩原孝弘

復帰戦で好投した石田。さらに状態を上げていきたいところだ。写真:萩原孝弘

☆やっとスタートラインへ

 念願の復帰登板。「投げられるようになったのはここ最近なんですよ。投げているときは大丈夫だけど、そのあとの反応が芳しくないときもありました」と一進一退を続け「良くない反応が徐々に減ってきたんです。それでライブBPを3回やって、今日って感じですね」と経緯を説明。内容には「基本まっすぐで押そうと光さんと話していたので」とプランニングを明かし「球速以上のボールは行っていたかなと思いますし、ゾーン内でそれなりに勝負できたことは良かったですね」と笑顔。「ただ一番は肩が大丈夫というところを確認できたのでね。そこが一番ホッとしているところですよ」と安堵の表情を見せた。
 
 ただ「まだ100%自分のフォームなのかと言われるとわからない部分はありますね。どうしてもかばいながら、怖さを持ちながら投げているかもしれないですし。それは投げていかないと消えないものだと思っているので、リミット解除して少しずつ経験を積んでやっていくしかないです」とあくまでも道の途中だと強調する。

 それを踏まえたうえで「本当にしっかりとした結果をファームで残して、いい状態を維持していく。そしてそれをもっともっと上げていくように取り組んでいくしかないです」と地道な努力が花を咲かせる唯一の手段と説く。そこには「僕が大丈夫となっても、上の状況次第で名前が呼ばれるかどうかはわかりませんし、投げられても絶対上に上がれる保証なんてないですから」とプロの厳しさを熟知しているからこその信念が見えた。

 暗黒から抜け出そうともがくベイスターズの過渡期に、先発、リリーフとフル回転し粉骨砕身、身をなげうってチームに尽くした石田健大。リスタートを果たした功労者は、ペナント奪取のためにひたすら牙を研ぐ。

取材・文●萩原孝弘

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