カーディナルスの頃からそれくらい好きで。(ラーズ・ヌートバーの母の)久美子さんに言われてたんですよ。「なんかケンちゃんみたいな選手いるよ」って。ドジャースに来てパワーがついてきたのもすごいですよね。1年でも2年でも長く頑張ってほしい選手の一人ですね。
パドレスはキャンプでフェルナンド・タティースJr.とマニー・マチャドの打撃練習を見た時に「もうモノが違うな」と。特にタティースJr.は、怪我がなくて普通にやったらもうMVPだろうなと思えるくらい。ダルさんが言っていたことそのままだなという感じでした。外野の肩もすごいんですけど、僕はショートを守っていた頃が好きで。あの身体能力が。あと、パドレスでは、ルイス・アライズもすごいです。一生、センター前ヒットを打ち続けるみたいな(笑)。
▼激化する両チームのライバル関係
特に最近、ドジャース対パドレス戦はライバル対決っていう意味合いが濃くなってきてますよね。アメリカン・リーグで言ったらヤンキース対レッドソックスみたいな。そういう試合の場合は、選手も明らかに球場の雰囲気が違うなって感じるんですよね。同点ぐらいでも、あれ相当負けているんじゃないかなっていうプレッシャーを感じますし。相手のピッチャーの球もより速く感じるというか。
ホームだと、自分たちがすごい応援されると「よし、やってやるぞ」っていう気持ちもなりますし。ダルビッシュさんも、サンディエゴのファンの声援がものすごく好きということをおっしゃっていて。とにかく野球に熱いと。だから、ダルさんは多分、サンディエゴの街と長期契約したんじゃないかと思います。
僕もサンディエゴの街が大好きなんですよね。ロスからアムトラック(鉄道)で海岸沿いをずっと行った時に、どんどん国境に近づきながら熱い街に変わっていくような。ダルさんがそれ(アムトラックで)来い」と言ってくれて、ちゃんとその通りにしたんですけど、本当に最高でした。
僕はよく「ムードメーカー」と言われていましたけど、実は自分ではそんな風に思ったことは一度もなくて。ただ純粋に野球が好きだっただけで、「盛り上げよう」という気持ちは一切ありませんでした。好きなことを100%全力でやっていただけなんです。誰かが沈んでたら「何で沈んでるの? 好きな野球を楽しくやろうよ」みたいな。
そういうメンタリティはオーストラリアで学んだことなんです。僕は一球一球の中での感情の波が課題だったんですけど、彼らを見ていたらまったくそんなことを気にしていない。文化の違いなのかなと思ったんですけど、「お前、何を言っているんだ。命まで取られるわけじゃないだろう。野球好きなんだろ?」と言われて。「それだったらグラウンドで100%野球を楽しもうぜ」って。それで自分も「ああ、もうこのまま行こう」と思ったんです。
▼ここだけは見逃してほしくない注目点
やっぱり初回の攻防ですね。ドジャースは大谷選手、パドレスもタティースJr.と、いきなりチームを代表するバッターから始まるので。2回から3回からじゃなくて、初回からもう万全の状態を整えて。朝ごはんも済ませて完全に観戦モードに入っていただいて。いきなりF1の最後の直線くらい目を逸らさないでほしいですね。
あとはやっぱり、山本由伸選手や松井裕樹選手も含めて最前線で戦っている日本人選手たち。彼らが戦っている姿を目に焼きつけもらいたい、という思いもありますね。
ドジャースvsパドレスの7試合(日本時間10~12日、16~19日)はABEMAにて中継され、杉谷氏は6月10日の初戦の解説を務める。
構成●SLUGGER編集部
【記事】“究極の選択”――大谷とジャッジはどちらが優れているのか? MLBの球団幹部、スカウトが下した答えとは...【前編】<SLUGGER>
【記事】“究極の選択”――大谷とジャッジはどちらが優れているのか? MLBの球団幹部、スカウトが下した答えとは...【後編】<SLUGGER>
パドレスはキャンプでフェルナンド・タティースJr.とマニー・マチャドの打撃練習を見た時に「もうモノが違うな」と。特にタティースJr.は、怪我がなくて普通にやったらもうMVPだろうなと思えるくらい。ダルさんが言っていたことそのままだなという感じでした。外野の肩もすごいんですけど、僕はショートを守っていた頃が好きで。あの身体能力が。あと、パドレスでは、ルイス・アライズもすごいです。一生、センター前ヒットを打ち続けるみたいな(笑)。
▼激化する両チームのライバル関係
特に最近、ドジャース対パドレス戦はライバル対決っていう意味合いが濃くなってきてますよね。アメリカン・リーグで言ったらヤンキース対レッドソックスみたいな。そういう試合の場合は、選手も明らかに球場の雰囲気が違うなって感じるんですよね。同点ぐらいでも、あれ相当負けているんじゃないかなっていうプレッシャーを感じますし。相手のピッチャーの球もより速く感じるというか。
ホームだと、自分たちがすごい応援されると「よし、やってやるぞ」っていう気持ちもなりますし。ダルビッシュさんも、サンディエゴのファンの声援がものすごく好きということをおっしゃっていて。とにかく野球に熱いと。だから、ダルさんは多分、サンディエゴの街と長期契約したんじゃないかと思います。
僕もサンディエゴの街が大好きなんですよね。ロスからアムトラック(鉄道)で海岸沿いをずっと行った時に、どんどん国境に近づきながら熱い街に変わっていくような。ダルさんがそれ(アムトラックで)来い」と言ってくれて、ちゃんとその通りにしたんですけど、本当に最高でした。
僕はよく「ムードメーカー」と言われていましたけど、実は自分ではそんな風に思ったことは一度もなくて。ただ純粋に野球が好きだっただけで、「盛り上げよう」という気持ちは一切ありませんでした。好きなことを100%全力でやっていただけなんです。誰かが沈んでたら「何で沈んでるの? 好きな野球を楽しくやろうよ」みたいな。
そういうメンタリティはオーストラリアで学んだことなんです。僕は一球一球の中での感情の波が課題だったんですけど、彼らを見ていたらまったくそんなことを気にしていない。文化の違いなのかなと思ったんですけど、「お前、何を言っているんだ。命まで取られるわけじゃないだろう。野球好きなんだろ?」と言われて。「それだったらグラウンドで100%野球を楽しもうぜ」って。それで自分も「ああ、もうこのまま行こう」と思ったんです。
▼ここだけは見逃してほしくない注目点
やっぱり初回の攻防ですね。ドジャースは大谷選手、パドレスもタティースJr.と、いきなりチームを代表するバッターから始まるので。2回から3回からじゃなくて、初回からもう万全の状態を整えて。朝ごはんも済ませて完全に観戦モードに入っていただいて。いきなりF1の最後の直線くらい目を逸らさないでほしいですね。
あとはやっぱり、山本由伸選手や松井裕樹選手も含めて最前線で戦っている日本人選手たち。彼らが戦っている姿を目に焼きつけもらいたい、という思いもありますね。
ドジャースvsパドレスの7試合(日本時間10~12日、16~19日)はABEMAにて中継され、杉谷氏は6月10日の初戦の解説を務める。
構成●SLUGGER編集部
【記事】“究極の選択”――大谷とジャッジはどちらが優れているのか? MLBの球団幹部、スカウトが下した答えとは...【前編】<SLUGGER>
【記事】“究極の選択”――大谷とジャッジはどちらが優れているのか? MLBの球団幹部、スカウトが下した答えとは...【後編】<SLUGGER>