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プロ野球

【DeNA】泥塗れの努力が花開く! 度会隆輝&石上泰輝、ほろ苦さを味わった2年目コンビが魅せる確かな進化

萩原孝弘

2025.06.07

☆一皮むけた“天才バットマン”

 ドラ1入団からド派手デビュー、オールスター出場を果たしながらも、プロの厳しさを味わった1年目。「良いところも悪いところもありました。でももっとやれたなと思いますね」とジェットコースターのようなルーキーイヤーを経て「課題は走攻守すべてです」とオフからトータルでのブラッシュアップを図った。
 

 開幕は怪我による出遅れでファームスタートとなったが、4月6日には早くも昇格。一回り大きくなった肉体から放たれる打球は勢いを増し、ストロングポイントのバットコントロールで難しいコースもヒットにする技術は見るものを唸らせる。さらに「今年は選球眼にこだわっています」の言葉通り昨年272打席で12個だったフォアボールを、ことしはすでに16個をもぎ取っていることも大きな進化となっている。

 また2番、3番、5番など中核を任されることにも「どの打順でも苦手意識はないですね。任された打順でしっかりとやれるようにやっていきます」の言葉通りまんべんなく数字を残している。

 そこにはメンタル面の進化もポイントの一つで「結果が出るときは出ますし、出ないときは出ないもんなんです。そこは割り切ってやるしかない。野球って運に左右されるスポーツなんでね」とどこか達観した言葉を口にする。

 それを念頭に置いたうえで「やっぱり内容が一番大事になってくるんです」と結果よりも大切な部分を重要視。「アウトになっても内容がいいことが多くなってきましたね。ボールもよく見えているので、アウトでもその内容次第で次にどうつなげていくかを考えています。毎日細かく振り返って、次の日に活かせていけるようにやっていくだけですね」とアタマの整理も怠らない。

「結果はあとから付いてくるので、まずはやるべきことをしっかりと頑張りたいと思います」。心技体ともに成長した一番星は、真のスターになるために歩みを止めない。

 三浦監督も度会に「ボールを見極めるというところがよくできるようになっていますね。いい準備をしながら打席で粘りを見せてくれています」。石上にも「ショートでもサードでも、今できることを精一杯やってくれています。自分の役割を理解しながら取り組んでくれています」と成長に目を細める。
 
 レギュラー陣を脅かす存在から、その先のスターへ。苦しみを経た若き星たちは、自ら輝く眩い恒星となるため、日々挑戦し続ける。

写真・文●萩原孝弘

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