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大学野球

東北福祉大・堀越、早稲田大・伊藤、青山学院大・中西などドラフト上位候補が揃い踏み!【全日本大学野球選手権プロ注目の投手10人】<SLUGGER>

西尾典文

2025.06.09

▼高木快大
(中京大4年・右投・栄徳高)
今年の地方リーグを代表する本格派右腕。高い位置から縦に鋭く腕を振るフォームは森下暢仁(広島)とイメージが重なり、ホップするようなストレートは球速表示以上の勢いがある。緩急をつけるカーブとブレーキのあるスプリットも一級品だ。この春はオフに右肘を手術した影響で本調子ではなかったが、それでも5勝をマークして最多勝に輝いた。試合を作れるという意味では今年の大学生投手の中でも屈指の存在だ。

▼赤木晴哉
(佛教大4年・右投・天理高)
関西の大学球界で注目を集めている大型右腕。高校時代は達孝太(日本ハム)の控え投手で目立った実績はなかったが、大学では2年春から先発の一角として活躍している。190㎝の長身でも体の使い方が上手く、バランス良く投げられ、安定感は申し分ない。この春はコンスタントに140キロ台後半をマークし、上背に見合う凄みも出てきた。全国での実績は乏しいが、大学選手権での投球次第では一気に上位候補となる可能性もありそうだ。

▼猪俣駿太
(東北福祉大3年・右投・明秀日立高)
明秀日立では3年時にエースとして春夏連続で甲子園に出場。大学では2年秋から先発を任せられると、2季連続で最優秀防御率、最優秀投手、ベストナインの三冠に輝いた。高校時代よりも体が大きくなり、フォームの躍動感とスピードも向上。ストレートはコンスタントに145キロを超え、鋭く変化するスライダー、フォークも光る。来年の有力候補として今大会でも桜井、堀越とともに高い注目を集めることは間違いない。
 
▼鈴木泰成
(青山学院大3年・右投・東海大菅生高)
スケールの大きさは4年生を含めても一、二を争う大型右腕。東海大菅生でも下級生の頃から評判だったものの、3年春に肘を痛めた影響で大学では出遅れ、投手陣に定着したのは2年春から。それでも150キロを超えるストレートと鋭く落ちるフォークの威力は抜群で、レベルの高い東都一部でも打者を圧倒する投球を見せる。この春も主に抑えを任せられていたが、負ければ優勝がなくなる亜細亜大との第2戦では初先発で初完投勝利をマークし、チームの逆転優勝に大きく貢献した。

▼米田天翼
(東海大3年・右投・市和歌山高)
首都大学リーグを代表する実戦派の右腕。高校時代は小園健太(DeNA)の1学年下で、3年春にはエースとして春のセンバツで2勝を挙げている。大学でも1年秋から主戦となると、この春は6勝をマークして最優秀投手とベストナインに輝いた。上背はないが、躍動感あふれるフォームで145キロを超えるストレートと多彩な変化球のコンビネーションが光る。勝負所でギアを上げられるのも持ち味だ。今大会では名門東海大復活を強く印象付ける投球に期待したい。


文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間400試合以上を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。

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