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プロ野球

パ1位×セ2位、セ1位×パ2位の「たすきがけ形式」でクライマックスシリーズのさらなる活性化を

藤原彬

2020.11.29

 このフォーマットでは、同一リーグの球団同士の日本シリーズとなる可能性もあり、実現すれば70年にもわたって紡がれてきた日本シリーズの歴史、さらに言えばセ・リーグとパ・リーグが歩んできた歴史は大きく変わることになる。

 だが、それは同時にコンテンツの新たな魅力が開拓されることも意味する。例えば、CSと頂上決戦の対戦カードが一新されることで“伝統の一戦”が日本一を懸けた舞台で開催されるかもしれない。互いを知り尽くした相手とのマッチアップでは、シーズン中の戦いや相性がどれだけ反映されるのか、あるいは個々の選手がどのように克服して臨むのか。想定される対戦カードの幅が広がるというメリットもある。
 
 メジャーリーグをはじめ、アメリカの4大スポーツはリーグチャンピオンを決めてから頂点を争うが、必ずしもそこに倣う必要はない。NPB独自の文化を育むことにもつながる。ここでは一案を述べたに過ぎないが、日本シリーズが終わった今こそさまざまなアイデアを俎上に載せる絶好の機会であるように思う。

文●藤原彬

著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。ツイッターIDは@Struggler_AKIRA。

 

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