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侍ジャパン

【WBCメンバー序列予想】侍ジャパン28名の顔ぶれはどうなる?ポジションごとに各選手の役割をチェック

出野哲也

2022.12.25

【中継ぎ】
◎清水昇(ヤクルト)
◎岩崎優(阪神)
〇平野佳寿(オリックス)

 先発要員2人の継投で試合終盤まで投げられるはずなので、中継ぎ陣の出番はそう多くはないかもしれない。だからと言って、重要な役割でないわけではない。例えば、先発がイニング途中で降板する際、すぐに第2先発へつなげるのではなく、途中からの出番に慣れているリリーフを挟み、第2先発は回の頭から投げさせるほうが望ましいからだ。清水と岩崎は対戦する打者の左右で使い分ける。

 また、セットアップの有力候補だった平良海馬(西武)は、先発へ転向するためWBC辞退を表明。代役としては湯浅京己(阪神)のような若手もいいが、大ベテランの平野はどうだろうか。22年も28セーブで防御率1点台と力に衰えはなく、何よりメジャーで3年投げた経験がある。ダルビッシュ以外は若手から中堅の年齢層ということもあり、ブルペンのまとめ役としても存在価値が高そうだ。
 
【抑え】
◎松井裕樹(楽天)
◎栗林良吏(広島)

 11月の壮行試合には松井と栗林は登板せず、抑えは大勢(巨人)と山崎颯一郎(オリックス)が務めていた。この2人も実力的には申し分ないが、いかんせん大舞台での経験に乏しい。緊張感もプレッシャーも段違いのWBC本番では、前回のWBCで投げた松井と、東京五輪で抑え役を務めた栗林に、共同でクローザーを任せるのが適任だと思われる。

文●出野哲也

【著者プロフィール】
いでの・てつや。1970年生まれ。『スラッガー』で「ダークサイドMLB――“裏歴史の主人公たち”」を連載中。NBA専門誌『ダンクシュート』にも寄稿。著書に『メジャー・リーグ球団史』『プロ野球ドラフト総検証1965-』(いずれも言視舎)。
 
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