2024年の王者ボストン・セルティックスは今オフ、年俸総額の大幅な削減を進めた。
先発ガードのドリュー・ホリデーはポートランド・トレイルブレイザーズ、センターのクリスタプス・ポルジンギスがアトランタ・ホークスへそれぞれトレードで移籍。さらに完全FA(フリーエージェント)となった控えビッグマンのルーク・コーネットがサンアントニオ・スパーズへ去り、ポルジンギス絡みのトレードで獲得したジョージ・ニアンもユタ・ジャズへ放出した。
そうしたなか、チームはトレードでアンファニー・サイモンズ、FA戦線でルカ・ガルザ、ジョシュ・マイノット、クリス・ブーシェイを獲得。ただ、昨プレーオフでアキレス腱断裂の大ケガを負ったジェイソン・テイタムの復帰時期は未定で、主力アル・ホーフォードの去就も不透明となっており、大幅な戦力ダウンは避けられそうにない。
現地時間8月3日(日本時間4日、日付は以下同)に『NBA.com』へ公開されたオフシーズンのパワーランキングで、セルティックスはイースタン・カンファレンス12位予想。昨季まで11シーズン連続でプレーオフ進出を果たし、2024年に球団史上18回目の優勝を飾った名門は、今季はプレーオフどころかプレーイン・トーナメントさえも届かない低評価となった。
昨季から残っている主要メンバーはテイタム、ジェイレン・ブラウン、デリック・ホワイト、ペイトン・プリチャード、サム・ハウザーのみ。それだけに、ジョー・マズーラHC(ヘッドコーチ)にとっては大きなチャレンジとなる。
来季のホワイトは、先発ポイントガードで起用されることが予想されている。攻守兼備の31歳は、今季のチームで最も重要な役割をこなすことになるかもしれない。
在籍5年目を迎える193㎝・86㎏のコンボガードは、昨季76試合に出場し、キャリアハイの平均16.4点、4.5リバウンドに4.8アシスト、0.9スティール、1.1ブロック、3ポイント成功率38.4%(平均3.5本成功)の好成績を残した。
オールスター経験はないものの、オールディフェンシブチームに2度選ばれた実績を持ち、2024年夏にはアメリカ代表の一員としてパリオリンピックで金メダルも獲得している。
6日に公開されたポッドキャスト番組『White Noise Podcas』で、ホワイトは4シーズン共闘してきたテイタム相手に、ジョーク交じりに“リスペクトされていない”と明かしていた。
「ウチのチームには、僕に対してテクニカルファウルがないことを責め立ててくるヤツらがいるんだ。(テイタムは)『テクニカルをコールされるまでリスペクトしない』とまで言ってきたくらいさ。まぁその時が来ればわかるさ。だけど、わざわざそんなことをするために尽力したりはしないよ。そんなことしたら退場になるからね」
NBAキャリア8年を誇るホワイトは、スパーズとセルティックスで通算494試合に出場してきたが、一度もテクニカルファウルを取られたことがない。同じくデビューからテクニカルゼロのマイク・コンリー(ミネソタ・ティンバーウルブズ)やマルコム・ブログドン(現在無所属)とともに、リーグで最もクリーンな選手の1人と言えるだろう。
一方、テイタムは審判の判定に納得がいかず、手を叩いただけでテクニカルをコールされたこともあった。冗談交じりとはいえ、そんな“清廉潔白な”ホワイトを、内心羨ましがっているのかもしれない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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そうしたなか、チームはトレードでアンファニー・サイモンズ、FA戦線でルカ・ガルザ、ジョシュ・マイノット、クリス・ブーシェイを獲得。ただ、昨プレーオフでアキレス腱断裂の大ケガを負ったジェイソン・テイタムの復帰時期は未定で、主力アル・ホーフォードの去就も不透明となっており、大幅な戦力ダウンは避けられそうにない。
現地時間8月3日(日本時間4日、日付は以下同)に『NBA.com』へ公開されたオフシーズンのパワーランキングで、セルティックスはイースタン・カンファレンス12位予想。昨季まで11シーズン連続でプレーオフ進出を果たし、2024年に球団史上18回目の優勝を飾った名門は、今季はプレーオフどころかプレーイン・トーナメントさえも届かない低評価となった。
昨季から残っている主要メンバーはテイタム、ジェイレン・ブラウン、デリック・ホワイト、ペイトン・プリチャード、サム・ハウザーのみ。それだけに、ジョー・マズーラHC(ヘッドコーチ)にとっては大きなチャレンジとなる。
来季のホワイトは、先発ポイントガードで起用されることが予想されている。攻守兼備の31歳は、今季のチームで最も重要な役割をこなすことになるかもしれない。
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オールスター経験はないものの、オールディフェンシブチームに2度選ばれた実績を持ち、2024年夏にはアメリカ代表の一員としてパリオリンピックで金メダルも獲得している。
6日に公開されたポッドキャスト番組『White Noise Podcas』で、ホワイトは4シーズン共闘してきたテイタム相手に、ジョーク交じりに“リスペクトされていない”と明かしていた。
「ウチのチームには、僕に対してテクニカルファウルがないことを責め立ててくるヤツらがいるんだ。(テイタムは)『テクニカルをコールされるまでリスペクトしない』とまで言ってきたくらいさ。まぁその時が来ればわかるさ。だけど、わざわざそんなことをするために尽力したりはしないよ。そんなことしたら退場になるからね」
NBAキャリア8年を誇るホワイトは、スパーズとセルティックスで通算494試合に出場してきたが、一度もテクニカルファウルを取られたことがない。同じくデビューからテクニカルゼロのマイク・コンリー(ミネソタ・ティンバーウルブズ)やマルコム・ブログドン(現在無所属)とともに、リーグで最もクリーンな選手の1人と言えるだろう。
一方、テイタムは審判の判定に納得がいかず、手を叩いただけでテクニカルをコールされたこともあった。冗談交じりとはいえ、そんな“清廉潔白な”ホワイトを、内心羨ましがっているのかもしれない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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