NBA

八村塁、アイバーソンと2ショットも!“日本人初”のオールスター出場は「すごく光栄。日本人として誇りに思う」

秋山裕之

2020.02.16

日本人NBAプレーヤーとして初めてオールスターのイベントに出場した八村は、「この舞台に立つことができてすごく光栄」と誇らしげに語った。(C)Getty Images

 ワシントン・ウィザーズに所属する八村塁は、2月14日(日本時間15日、日付は以下同)、キャリア1、2年目の選手たちがチームUSAとチームWORLDに分かれて戦う"若手版オールスター"のライジングスターズに出場。

 大舞台でも"普段"通りのプレーを見せた22歳は、6本のダンクを決めるなど20分間の出場で14得点、7リバウンド、4アシストの活躍を見せた。

「そんなに緊張はしなかった。とにかく、楽しむことを意識していた。でも当然、試合は試合なので、お互い真剣勝負だった」と振り返った八村は、試合後の取材では笑顔を見せながら記者たちとの会話を楽しんでいた。

「試合序盤、ダンクを連発してMVPを狙っていたのでは?」と聞かれると、屈託のない笑顔で「そんなことない(笑)。僕は勝ちたかっただけ。負けることが大嫌いなんで」と切り返す。その後、記者から「本当ですか? 世界のステージに立って、MVPを狙わないなんて!」と突っ込まれると、チームプレーヤーの彼らしい言葉で「僕はとにかく皆とプレーできて楽しかった。モー(モリッツ・ヴァグナー/ウィザーズ)、BC(ブランドン・クラーク/メンフィス・グリズリーズ)と同じチームで楽しかった」とコメント。

 試合は、両チーム合わせて88本の3ポイントが飛び交い、ダンクも連発する展開となったのだが、八村はダンクだけでなく、ミドルレンジショットも決めていた。「(コーチ陣から)『ミドルレンジはダメだぞ。スリーとダンクだけ』と言われたんだけど、僕の持ち味はミドルレンジなんで」とその理由を明かしていた。
 
 とはいえ、この日は日本にとって、NBAオールスターのイベントに日本人選手が初出場した記念すべき日。試合前に"日本人初"というアナウンスが流れたことについて、八村は「この舞台に立つことができてすごく光栄。日本人として、誇りに思ってる。日本のメディアもたくさん来ているし、日本でもオールスターをたくさんの人が観てくれていると思う。これから日本のバスケットボールの成長に貢献できたらと思ってる」と誇らしげに語っていたことが印象的だった。

 この日の八村は、アメリカだけでなく、世界中のバスケファンから絶大な人気を誇る"ジ・アンサー"こと、アレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)とも笑顔で写真撮影するなど、貴重な時間を過ごしていた。

 ちなみに、3ポイントコンテストに参戦したチームメートのダービス・ベルターンスは、1回戦で26点を記録してファイナルラウンドに進むも、ファイナルラウンドでは22点に終わって敗退。コンテストはバディ・ヒールド(サクラメント・キングス)がマネーボール最後の5本目を沈めてデビン・ブッカー(フェニックス・サンズ/26点)を1点上回り、2度目の出場で初優勝を飾っている。

文●秋山裕之(フリーライター)

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