今オフ、サクラメント・キングスはトレードとFA（フリーエージェント）戦線でデニス・シュルーダーとドリュー・ユーバンクス、ダリオ・シャリッチ、ドラフトでは２人の新人を指名と多くの新戦力を獲得。ドマンタス・サボニス、デマー・デローザン、ザック・ラビーンらが中軸を務めるチームに、多くの新戦力を加えた。

　昨季途中に指揮官に昇格し、初のフルシーズンを迎えるダグ・クリスティーHC（ヘッドコーチ）の下、キングスは現在トレーニングキャンプの真っ最中。現地時間10月８日（日本時間９日、日付は以下同）のトロント・ラプターズ戦からプレシーズンゲーム計４試合へ臨み、22日のフェニックス・サンズ戦でレギュラーシーズンが開幕する。

　昨季のキングスは40勝42敗（勝率48.8％）でウエスタン・カンファレンス９位にとどまり、プレーオフを逃した。ウエストは強豪揃いだけに、キングスの下馬評は高くないというのが現状だ。それでも、これまでサンアントニオ・スパーズにポートランド・トレイルブレイザーズ、サンズ、ユタ・ジャズと４球団を渡り歩いてきた新加入のユーバンクスは、トレーニングキャンプ５日目を終えた10月４日にこう話していた。
  「すごくいいキャンプになっている。実を言うと、僕がこれまでに参加してきたトレーニングキャンプの中で最もハードなんだ。毎日、２時間半か３時間も練習している。そこで僕らは競い合っているんだ。ここまでは最高さ。僕はこういうのが大好きなんだ」

　淡々と語る中で自信を覗かせていたユーバンクスは、208㎝・111㎏のサイズを持つセンターで、キャリア８年目の今季はサボニスの控え１番手に入る予定。プレシーズンも始まっていない段階ながら、28歳のビッグマンは「いざシーズンが始まったら、僕らはもっと良い状態になっているだろうね。それに結束も強くなっているさ」と話していた。

　新体制とも言える今季、キングスが目指すのは３年ぶりのプレーオフ返り咲き。開幕までの約２週間で、チームとしてどこまで仕上げることができるのか注目していきたい。

文●秋山裕之（フリーライター）

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