現地時間11月５日（日本時間６日）、ロサンゼルス・レイカーズは本拠地クリプトドットコム・アリーナでサンアントニオ・スパーズと対戦。118－116と接戦を制し今季最長の５連勝、成績をウエスタン・カンファレンス２位の７勝２敗（勝率77.8％）とした。

　この試合、レイカーズは坐骨神経痛で開幕から出遅れているレブロン・ジェームズ、右鼠径部を痛めているオースティン・リーブスとスターター２人が欠場。主力を欠くなか、ルカ・ドンチッチが35得点に13アシスト、ディアンドレ・エイトンが22得点に10リバウンド、マーカス・スマートが17得点を稼ぐなどチーム一丸となって奮闘し、今季好調のスパーズを相手に最大12点のビハインドから逆転勝利を飾った。

　そしてもう１人、レイカーズの勝利の立役者となったのが八村塁だ。“日本の至宝”はこの日、34分46秒のプレータイムで15得点（フィールドゴール５／９、３ポイント２／３、フリースロー３／６）、２リバウンド、１スティールをマーク。高確率でショットを沈めたほか、守備では身長224cmの怪物ヴィクター・ウェンバンヤマを相手に、身体を張って奮闘してみせた。

　試合後、レイカーズのJJ・レディックHC（ヘッドコーチ）は、八村の攻守にわたる活躍をこう称えた。
  「ルイがこの試合における最も重要なふたつのプレーを決めたと思う。彼は長い時間ボールに触れずにプレーしながら、突然クラッチスリーを沈める。そしてウェンビーのチャージングを誘ったこと。キャリア通算８度目のチャージング誘発。彼の最大級のプレーだよ」

　レディックHCが言及した“最も重要なふたつのプレー”とは、八村が第４クォーターで見せた両エンドでのビッグパフォーマンスのこと。まずは101－106で迎えた残り５分15秒、左ウイングでドンチッチのアシストを受け、２点差に迫る値千金の３ポイントを沈める。

　さらに残り１分40秒、５ファウルと追い込まれていたウェンバンヤマがドライブを仕掛けた際、身体を張ってコースに入り、６ファウル目となるチャージングを誘発。これで相手の大黒柱をファウルアウトに追い込み、勝利を手繰り寄せた。

　レディックHCが語ったように、オフェンスでなかなかボールが回ってこない時間帯がありながら、それでも数少ないシュートチャンスを高確率で決め切り、守備でも奮闘する。八村の陰日向の貢献が、レイカーズが開幕ダッシュに成功している理由のひとつと言っていいだろう。

構成●ダンクシュート編集部

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