バスケットボール界の“ユニコーン”が、またも新たな記録を達成した。
現地時間11月10日、サンアントニオ・スパーズは敵地でシカゴ・ブルズと対戦し、121-117で勝利。ヴィクター・ウェンバンヤマが勝負所の3ポイント2発を含む38得点、12リバウンド、5アシスト、5ブロックの活躍でチームを3連勝に導いた。
開幕からホーム5戦負けなしと好調のブルズと相対したこの試合。前半を1点ビハインド(63-64)で折り返したスパーズは、第4クォーター残り10分時点で13点差(91-104)と苦戦を強いられる。
それでもここからウェンバンヤマが、コーナースリーにファウルを受けながらのダンク、ミドルジャンパー2本と3分足らずで10点を返し、たちまち3点差に。極めつけは残り1分、トップやや右から迷いなくプルアップスリーを決めて同点に追いつくと、直後の攻撃では再びトップの位置から1オン1を仕掛け、クロスオーバーから鮮やかな決勝弾を沈めてみせた。
第4クォーターを休みなくプレーしたウェンバンヤマは、この12分間に3本の3ポイントを含む18得点と躍動。
試合全体ではフィールドゴール成功率57.9%(11/19)、3ポイント成功率66.7%(6/9)、フリースロー成功率100%(10/10)で38得点を叩き出したが、NBAでブロックが正式記録となった1973-74シーズン以降、「35得点-10リバウンド―5アシスト―5ブロック―3ポイント5本」以上を達成したのは、“ウェンビー”が初となった。
この記録の難しさは、インサイドが主戦場の選手に有利なブロックと、アウトサイド中心の選手が本職とする3ポイントを両立した点にある。
3ポイントの条件を除いた「35-10-5-5」に範囲を広げれば、過去にはカリーム・アブドゥル・ジャバー(9回)を筆頭にシャキール・オニール(4回)やデイビッド・ロビンソン(4回)、アキーム・オラジュワン(3回)らレジェンドセンターが達成しているが、この中で2本以上の3ポイントを決めた者は1人もいない。
それがインサイドで仕事をこなしながら、3ポイントも6本成功。身長224cmの現役最長身プレーヤーが、名手ステフィン・カリーのごとくクラッチタイムに長距離砲を叩き込んだシーンは、NBAの新時代を予感させた。
開幕5連勝後に2連敗を喫したチームも、再び3連勝と盛り返してウエスタン・カンファレンス2位に浮上。ウェンバンヤマはシーズン最初の10試合で平均25.7点(リーグ12位)、12.8リバウンド(同3位)、3.4アシスト(同73位)、3.90ブロック(同1位)、3ポイント成功率32.6%をマークしている。
弱冠21歳にしてMVP候補に躍り出た怪物は、今後も未知の記録を生み出しそうだ。
構成●ダンクシュート編集部
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それでもここからウェンバンヤマが、コーナースリーにファウルを受けながらのダンク、ミドルジャンパー2本と3分足らずで10点を返し、たちまち3点差に。極めつけは残り1分、トップやや右から迷いなくプルアップスリーを決めて同点に追いつくと、直後の攻撃では再びトップの位置から1オン1を仕掛け、クロスオーバーから鮮やかな決勝弾を沈めてみせた。
第4クォーターを休みなくプレーしたウェンバンヤマは、この12分間に3本の3ポイントを含む18得点と躍動。
試合全体ではフィールドゴール成功率57.9%(11/19)、3ポイント成功率66.7%(6/9)、フリースロー成功率100%(10/10)で38得点を叩き出したが、NBAでブロックが正式記録となった1973-74シーズン以降、「35得点-10リバウンド―5アシスト―5ブロック―3ポイント5本」以上を達成したのは、“ウェンビー”が初となった。
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3ポイントの条件を除いた「35-10-5-5」に範囲を広げれば、過去にはカリーム・アブドゥル・ジャバー(9回)を筆頭にシャキール・オニール(4回)やデイビッド・ロビンソン(4回)、アキーム・オラジュワン(3回)らレジェンドセンターが達成しているが、この中で2本以上の3ポイントを決めた者は1人もいない。
それがインサイドで仕事をこなしながら、3ポイントも6本成功。身長224cmの現役最長身プレーヤーが、名手ステフィン・カリーのごとくクラッチタイムに長距離砲を叩き込んだシーンは、NBAの新時代を予感させた。
開幕5連勝後に2連敗を喫したチームも、再び3連勝と盛り返してウエスタン・カンファレンス2位に浮上。ウェンバンヤマはシーズン最初の10試合で平均25.7点(リーグ12位)、12.8リバウンド(同3位)、3.4アシスト(同73位)、3.90ブロック(同1位)、3ポイント成功率32.6%をマークしている。
弱冠21歳にしてMVP候補に躍り出た怪物は、今後も未知の記録を生み出しそうだ。
構成●ダンクシュート編集部
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