開幕から5勝16敗と低迷するロサンゼルス・クリッパーズは、現地時間12月3日に元オールスターPG(ポイントガード)のクリス・ポールを解雇したと発表した。現在40歳のポールはすでに2025―26シーズン限りでの引退を表明しており、今季8年ぶりに復帰したクリッパーズで現役生活を終えると思われた。
ポールは2日の夜、チームが遠征中にもかかわらず帰宅を命じられた。この突然の決定について、本人はインスタグラムのストーリーに「家に帰されることがわかった」と投稿。短い文章ではあったが、そこには“ポイント・ゴッド”の困惑と落胆が滲み出ていた。
翌日、クリッパーズのローレンス・フランク球団社長が正式に解雇を発表し、ポールとの別れについて詳細を明かした。
「クリスとは袂を分かつことになった。彼はもうチームにはいない。彼のキャリアの次のステップについて協力していく。クリスは伝説的なクリッパーズの選手であり、歴史的なキャリアを築いた。ひとつだけはっきりしているのは、チームの不振をクリスのせいにする者は誰もいない。我々が苦しんでいる理由はたくさんあるが、今の成績については私が責任を負う。クリスが球団に与えた影響に感謝している」
『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者は、ポールの解雇を彼のリーダーシップスタイルがチームと「衝突」し、タロン・ルーHC(ヘッドコーチ)とは「数週間」話をしていなかったと報じた。さらに、ポール自身がチーム内での否定的な存在との認識について話し合うため面談を求めたものの、ルーHCが応じなかったという経緯も明らかにしている。
この状況について、ルーHCは率直に心境を語った。
「望ましい形にはならなかった。お互いにとってベストではなかったと思う。CPのことを思えば残念だが、結局はフィットしなかった。それは彼自身も理解していた。組織が判断を下した以上、前に進むしかない。今できることを見ていく」
一方で、フランクはルーHCについて「彼はリーグ最高のコーチの1人だ。今、我々は悪いバスケットボールをしている。両方のエンドで、我々は悪いバスケットボールチームだ。改善は私から始まる。私がロスターを組んだ。彼は私のパートナーだ。彼は素晴らしいコーチで、長い間ここでコーチを続けることになる」と、揺るぎない信頼を示した。
ポールは昨季までの20年間のキャリアでアシスト王に5回、スティール王に6回輝き、すでにバスケットボール殿堂入りが確実視される名PG。今夏に1年360万ドルでクリッパーズに復帰した際には「迷うことのない選択だった」と強い愛着を語っていただけに、今回の解雇は本人にとっても予想外のものだったに違いない。
構成●ダンクシュート編集部
クリッパーズがポールとの契約を突如解除。遠征先で宣告、今季限りで引退予定の名司令塔の未来は<DUNKSHOOT>
「僕は貴重な時間をたくさん失ってきた」。ポールがクリッパーズ復帰を選んだ理由は“家族”<DUNKSHOOT>
「悩むことなんてなかった」古巣クリッパーズへ復帰したポール「どんな手段を使ってでもここへ戻ってプレーしたかった」<DUNKSHOOT>
ポールは2日の夜、チームが遠征中にもかかわらず帰宅を命じられた。この突然の決定について、本人はインスタグラムのストーリーに「家に帰されることがわかった」と投稿。短い文章ではあったが、そこには“ポイント・ゴッド”の困惑と落胆が滲み出ていた。
翌日、クリッパーズのローレンス・フランク球団社長が正式に解雇を発表し、ポールとの別れについて詳細を明かした。
「クリスとは袂を分かつことになった。彼はもうチームにはいない。彼のキャリアの次のステップについて協力していく。クリスは伝説的なクリッパーズの選手であり、歴史的なキャリアを築いた。ひとつだけはっきりしているのは、チームの不振をクリスのせいにする者は誰もいない。我々が苦しんでいる理由はたくさんあるが、今の成績については私が責任を負う。クリスが球団に与えた影響に感謝している」
『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者は、ポールの解雇を彼のリーダーシップスタイルがチームと「衝突」し、タロン・ルーHC(ヘッドコーチ)とは「数週間」話をしていなかったと報じた。さらに、ポール自身がチーム内での否定的な存在との認識について話し合うため面談を求めたものの、ルーHCが応じなかったという経緯も明らかにしている。
この状況について、ルーHCは率直に心境を語った。
「望ましい形にはならなかった。お互いにとってベストではなかったと思う。CPのことを思えば残念だが、結局はフィットしなかった。それは彼自身も理解していた。組織が判断を下した以上、前に進むしかない。今できることを見ていく」
一方で、フランクはルーHCについて「彼はリーグ最高のコーチの1人だ。今、我々は悪いバスケットボールをしている。両方のエンドで、我々は悪いバスケットボールチームだ。改善は私から始まる。私がロスターを組んだ。彼は私のパートナーだ。彼は素晴らしいコーチで、長い間ここでコーチを続けることになる」と、揺るぎない信頼を示した。
ポールは昨季までの20年間のキャリアでアシスト王に5回、スティール王に6回輝き、すでにバスケットボール殿堂入りが確実視される名PG。今夏に1年360万ドルでクリッパーズに復帰した際には「迷うことのない選択だった」と強い愛着を語っていただけに、今回の解雇は本人にとっても予想外のものだったに違いない。
構成●ダンクシュート編集部
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