今夏に完全FA(フリーエージェント)になったクリス・ポールは、現地時間7月21日(日本時間22日、日付は以下同)、ロサンゼルス・クリッパーズと1年約363万ドル(約5億3361万円)で契約した。
5月に40歳を迎えた大ベテランは、キャリア20年目の昨季はサンアントニオ・スパーズで82試合にフル出場。平均28.0分の出場で、8.8点、3.6リバウンド、7.4アシスト、1.3スティールと、年齢を考えれば上々のスタッツを残した。
そんなポールにとって、クリッパーズはかつて6シーズン所属した古巣。2017年の退団後はヒューストン・ロケッツ、オクラホマシティ・サンダー、フェニックス・サンズ、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、スパーズでプレーした。
8月13日に公開された『Forbes』のインタビューで、ポールはクリッパーズ復帰の理由として“家族との時間”を重視したと語った。
「それ(家族との時間)が主な要因だね。僕は子どもの頃、家族のみんなと一緒に過ごして育ってきた。毎週、毎週末、それにクリスマスイブは毎年、曾祖父のいる教会にいたんだ。そこで僕らはいろんなことをしてきた」
ノースカロライナ州ウィンストン・セーラムで生まれ育ったポールは、兄CJとともに父がコーチするユースチームでバスケットボールをプレー。“CP3”はハイスクール、カレッジで着実に力をつけ、2005年のNBA入り後も成長を続け、一流ポイントガードとしての地位を確立した。
現在は妻と2人の子を持つ父親でもあるポールは、家族が住むロサンゼルスから離れた都市でプレーしていた過去6シーズンをこう振り返っていた。
「ワイルドだったのは、過去6年間は家族や子どもたちと会う機会があまりなかったことなんだ。そうすると、彼らは知らぬうちに成長していく。周囲は僕らに対して裕福でお金があるとか話すだろうけど、自分にとって最も価値あることは、家族と一緒に過ごす時間なんだ。
僕は貴重な時間をたくさん失ってきた。多くの人は人生を通して犠牲を払っている。けど僕には痛いほどわかるんだ。今この時に自分の子どもたちと一緒にいられることがどれほど貴重なのかをね。だからこそ、僕はそれを大切にしていくよ」
ポールがクリッパーズで最後にプレーしたのは2016-17シーズン。当時のチームメイトはすでに移籍や引退している。ただ、タロン・ルーHC(ヘッドコーチ)は、アシスタントコーチ時代に1シーズン共闘し、ジェームズ・ハーデンとはロケッツで2年間コンビを組んでいた。
通算アシストとスティールで歴代2位にランクする稀代の司令塔は、これまで培った経験に加え、2メンゲームやビッグマンの得点機会を演出する巧さ、高確率のミッドレンジジャンパーもある。今季は愛する家族の前で、笑顔でプレーする姿が見られそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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8月13日に公開された『Forbes』のインタビューで、ポールはクリッパーズ復帰の理由として“家族との時間”を重視したと語った。
「それ(家族との時間)が主な要因だね。僕は子どもの頃、家族のみんなと一緒に過ごして育ってきた。毎週、毎週末、それにクリスマスイブは毎年、曾祖父のいる教会にいたんだ。そこで僕らはいろんなことをしてきた」
ノースカロライナ州ウィンストン・セーラムで生まれ育ったポールは、兄CJとともに父がコーチするユースチームでバスケットボールをプレー。“CP3”はハイスクール、カレッジで着実に力をつけ、2005年のNBA入り後も成長を続け、一流ポイントガードとしての地位を確立した。
現在は妻と2人の子を持つ父親でもあるポールは、家族が住むロサンゼルスから離れた都市でプレーしていた過去6シーズンをこう振り返っていた。
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僕は貴重な時間をたくさん失ってきた。多くの人は人生を通して犠牲を払っている。けど僕には痛いほどわかるんだ。今この時に自分の子どもたちと一緒にいられることがどれほど貴重なのかをね。だからこそ、僕はそれを大切にしていくよ」
ポールがクリッパーズで最後にプレーしたのは2016-17シーズン。当時のチームメイトはすでに移籍や引退している。ただ、タロン・ルーHC(ヘッドコーチ)は、アシスタントコーチ時代に1シーズン共闘し、ジェームズ・ハーデンとはロケッツで2年間コンビを組んでいた。
通算アシストとスティールで歴代2位にランクする稀代の司令塔は、これまで培った経験に加え、2メンゲームやビッグマンの得点機会を演出する巧さ、高確率のミッドレンジジャンパーもある。今季は愛する家族の前で、笑顔でプレーする姿が見られそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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