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NBA

稀代の“ミッドレンジジャンパーの使い手”を形作った人物とは?1年目に指導した“師匠”と、SGAが感謝する3人のレジェンド<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2026.03.14

サンダーの大エースは、NBAでも指折りのミッドレンジジャンパーの使い手として君臨する。(C)Getty Images

サンダーの大エースは、NBAでも指折りのミッドレンジジャンパーの使い手として君臨する。(C)Getty Images

 昨季NBAを制したオクラホマシティ・サンダーで、名実ともにエースを務めるシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)は、今季も含めて現在4シーズン連続で平均30点以上を記録するなど、リーグトップスコアラーとしての地位を確立した。

 2018年のドラフト1巡目11位でシャーロット・ホーネッツから指名された男は、ロサンゼルス・クリッパーズで1年目を過ごし、オフのトレードでサンダーへ移籍。

 クリッパーズでは平均10.8点、2.8リバウンド、3.3アシスト、1.17スティールと、まずまずのスタッツを残したが、在籍はわずか1シーズンにとどまった。ただ、その期間にキャリアを形成する上で貴重な経験を積んでいた。

「シェイには私のすべて、持ちうる限りのすべてを注ぎ込んだ。彼はまさに私の大型版なんだ。身体もスピードも上だからね」

 そう語ったのは、当時クリッパーズでアシスタントコーチ(AC)を務めていたサム・キャセール(現ボストン・セルティックスAC)だ。昨年6月のNBAファイナル期間中に『ESPN』へ公開された記事の中で、当時ルーキーだったSGAと練習を重ねて、ミッドレンジジャンパーを磨き上げたと言及した。
 
 キャセールは身長191cmの技巧派ポイントガードとして、NBAで15年にわたってプレー。相手と絶妙なズレを突いてクイックリリースで放つジャンパーやポストプレーを武器に、キャリア平均15.7点をマークした。

 SGAがNBA入りした時、リーグは3ポイント全盛へと移行し、ペイントエリアと3ポイントラインから効率良く攻めて高得点を奪うチームが台頭。キャセールは当時をこのように回想する。

「現在のバスケットボールでは、ミッドレンジのショットを許すことが多い。15フィート(約4.5m)のプルアップショットを打たせてくるんだ。そこで私は、初日から彼にこう言ったんだ。『もし相手から与えてくれるなら、このショットで圧倒的な強さを身につけよう。相手が君にこのショットを与えてくれるのだから、リーグで唯一、このショットで圧倒的な強さを発揮できる選手になろう』とね。

 アナリストを務めるような連中は、悪いショットだと言うかもしれないけど、彼にとってはそうじゃない。時間をかけて何日も同じ練習を重ねてきたんだ。『これが君の生命線になる』と伝えたのさ」
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