今季のサンアントニオ・スパーズは7年ぶりにプレーオフへ進出し、勢いそのままにNBAファイナルまで勝ち上がった。2014年以来となるファイナルではニューヨーク・ニックスに1勝4敗で敗れたものの、22歳のヴィクター・ウェンバンヤマを中心に、カンファレンス決勝で昨季王者のオクラホマシティ・サンダーを下すなど、見事な快進撃を見せた。
一方で、大舞台で評価を下げた選手もいる。ウェンバンヤマ以外で唯一のオールスター経験者のディアロン・フォックスだ。
プレーオフ前には、フォックスが勝負所でエースとしての役割を果たすことが期待されていた。実際、1回戦では平均20.2点、カンファレンス準決勝でも17.7点と、序盤は上々のパフォーマンスを見せていた。
しかし、カンファレンス決勝以降は状況が一変。サンダー戦では足首の負傷もあり、平均11.2点、フィールドゴール成功率36.5%と失速し、ファイナルでも平均12.8点、フィールドゴール成功率34.3%、3ポイント成功率25.0%と安定感を欠いた。
ファイナル第4戦では、1点リードの最終盤、時間を使わずに仕掛けたレイアップをOG・アヌノビーにブロックされ、チームは最大29点リードから痛恨の逆転負け。後のない第5戦では7得点(フィールドゴール3/15、3ポイント1/8)と再び沈黙した。
これを受け、元NBA選手のケンドリック・パーキンスは、『ESPN』の番組内で「契約に見合っていない」として、スパーズにフォックスの放出を提言した。
「スパーズは彼を別の場所に移す必要がある。第一に、彼のサラリーは高すぎる」
フォックスの今季年俸はチーム最高額の3710万ドル。契約はあと3年残っており、来季のサラリーは5103万ドルまで跳ね上がる。
さらにファイナルの第4クォーターにおいて、フォックスは平均2.8点、フィールドゴール成功率26.3%と不発に。サクラメント・キングス時代の2023年に最優秀クラッチプレーヤー賞を受賞した姿とは程遠い内容だった。
また、フォックスとは対照的に、スパーズで評価を急上昇させているのがルーキーのディラン・ハーパーだ。昨年のドラフト1巡目2位指名のガードはベンチ出場ながら、第5戦でチームトップの25得点を記録。シリーズ通算でもウェンバンヤマに次ぐ平均18.0点に6.4リバウンド、3.0アシストと躍動した。
特に際立ったのは、大舞台での落ち着きだ。プレッシャーのかかる局面でも安定したプレーを見せ、フォックスの地位を脅かすまでになった。
こうした状況から「ディラン・ハーパーこそ将来の先発ポイントガード」という見方も強まりつつあり、パーキンスも20歳の若手を称賛した。
「彼(フォックス)はディラン・ハーパーの邪魔をしている。そのポジションはハーパーのものだ。昨夜もそうだったし、シリーズを通して見ても、彼こそがチームで最も安定したオフェンスプレーヤーだった」
もちろん、今回のプレーオフの不振だけでフォックスに見切りをつけるのは時期尚早かもしれない。しかし、ハーパーの急成長によってバックコートの序列に変化の兆しが見え始めているのも事実だ。
王朝復活を目指すスパーズが、今後どのような決断を下すのか注目される。
構成●ダンクシュート編集部
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一方で、大舞台で評価を下げた選手もいる。ウェンバンヤマ以外で唯一のオールスター経験者のディアロン・フォックスだ。
プレーオフ前には、フォックスが勝負所でエースとしての役割を果たすことが期待されていた。実際、1回戦では平均20.2点、カンファレンス準決勝でも17.7点と、序盤は上々のパフォーマンスを見せていた。
しかし、カンファレンス決勝以降は状況が一変。サンダー戦では足首の負傷もあり、平均11.2点、フィールドゴール成功率36.5%と失速し、ファイナルでも平均12.8点、フィールドゴール成功率34.3%、3ポイント成功率25.0%と安定感を欠いた。
ファイナル第4戦では、1点リードの最終盤、時間を使わずに仕掛けたレイアップをOG・アヌノビーにブロックされ、チームは最大29点リードから痛恨の逆転負け。後のない第5戦では7得点(フィールドゴール3/15、3ポイント1/8)と再び沈黙した。
これを受け、元NBA選手のケンドリック・パーキンスは、『ESPN』の番組内で「契約に見合っていない」として、スパーズにフォックスの放出を提言した。
「スパーズは彼を別の場所に移す必要がある。第一に、彼のサラリーは高すぎる」
フォックスの今季年俸はチーム最高額の3710万ドル。契約はあと3年残っており、来季のサラリーは5103万ドルまで跳ね上がる。
さらにファイナルの第4クォーターにおいて、フォックスは平均2.8点、フィールドゴール成功率26.3%と不発に。サクラメント・キングス時代の2023年に最優秀クラッチプレーヤー賞を受賞した姿とは程遠い内容だった。
また、フォックスとは対照的に、スパーズで評価を急上昇させているのがルーキーのディラン・ハーパーだ。昨年のドラフト1巡目2位指名のガードはベンチ出場ながら、第5戦でチームトップの25得点を記録。シリーズ通算でもウェンバンヤマに次ぐ平均18.0点に6.4リバウンド、3.0アシストと躍動した。
特に際立ったのは、大舞台での落ち着きだ。プレッシャーのかかる局面でも安定したプレーを見せ、フォックスの地位を脅かすまでになった。
こうした状況から「ディラン・ハーパーこそ将来の先発ポイントガード」という見方も強まりつつあり、パーキンスも20歳の若手を称賛した。
「彼(フォックス)はディラン・ハーパーの邪魔をしている。そのポジションはハーパーのものだ。昨夜もそうだったし、シリーズを通して見ても、彼こそがチームで最も安定したオフェンスプレーヤーだった」
もちろん、今回のプレーオフの不振だけでフォックスに見切りをつけるのは時期尚早かもしれない。しかし、ハーパーの急成長によってバックコートの序列に変化の兆しが見え始めているのも事実だ。
王朝復活を目指すスパーズが、今後どのような決断を下すのか注目される。
構成●ダンクシュート編集部
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