現地時間8月3日(日本時間4日)、NBAは、ウエスタン・カンファレンスのオフシーズン版パワーランキングを公開し、ヒューストン・ロケッツは5位にランクした。
昨季のロケッツは、ウエスト5位の52勝30敗(勝率63.4%)を残し、2年連続プレーオフへ進出。しかし、ロサンゼルス・レイカーズに2勝4敗で敗れ、一昨季に続いてファーストラウンド敗退となった。
それでも、イーメイ・ユドカHC(ヘッドコーチ)率いるチームは、先発ポイントガードのフレッド・ヴァンブリートがケガで全休。控えセンターのスティーブン・アダムズも32試合の出場にとどまったが、そのなかで52勝をあげたことは評価されて然るべきだ。
来季はこの2人が戻ってくることに加え、今オフにマーカス・スマート、ボグダン・ボグダノビッチを補強、制限付きFA(フリーエージェント)だったタリ・イーソンとも再契約を締結した。
先月ラスベガスで開催されたサマーリーグの会場で、『SpaceCity Home Network』の取材に応じたユドカHCは、2021-22シーズンにボストン・セルティックスで共闘したスマートについてこう語っていた。
「彼は間違いなく素晴らしい選手で、昨季このチームに欠けていた多くの要素を満たしてくれる存在だ。彼がもたらす守備面の多才さは、我々にとって非常に大きい」
32歳のスマートは、相手チームの得点源やボールハンドラーにへばりつくタフなディフェンスや球際の争いで無類の強さを発揮し、リーダーシップも備える。
指揮官によるスマートの称賛は続く。
「いろいろな布陣を送り込んでプレーすることで、チームの基盤を構築していく。ディロン・ブルックス(現フェニックス・サンズ)の退団によって失われた要素の多くを、彼が毎晩のように補完してくれるだろう。タフネスとフィジカル面の強さを兼ね備えた選手なんだ。さらに、彼はこのチームのもう1人のポイントガードでもある。高度なバスケットボールIQを持ち、ショットを沈めて、重要な場面ではビッグプレーを決めることができる」
ロケッツはケビン・デュラント、アルペレン・シェングンのオールスターデュオの周囲をアメン・トンプソンやジャバリ・スミスJr.、リード・シェパード、イーソンらが固める。そこにフロアリーダーのヴァンブリートと熱血漢スマートが入ることで、バックコート陣は大きな戦力アップが見込める。
また、ロケッツは直近2年のリバウンド奪取率でリーグトップだった一方で、アウトサイドショットに難を抱えていた。3ポイント成功率36.4%はリーグ10位も、平均試投数31.5本はリーグワースト3位。100本以上の3ポイントを放ち、リーグ平均(36.0%)以上の成功率を記録したのはデュラント、シェパード、スミスJr.の3人のみだった。
チームの弱点をカバーする上で、シャープシューターで知られるボグダノビッチの獲得は的を射ている。さらに、今夏にはシューティング指導に定評があるベテランコーチのチップ・イングランドを招聘している。
来季のロケッツは、各ピースが噛み合えば、ウエストのトップ争いに食い込めるだけのロスターを作り上げたと言っていいだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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それでも、イーメイ・ユドカHC(ヘッドコーチ)率いるチームは、先発ポイントガードのフレッド・ヴァンブリートがケガで全休。控えセンターのスティーブン・アダムズも32試合の出場にとどまったが、そのなかで52勝をあげたことは評価されて然るべきだ。
来季はこの2人が戻ってくることに加え、今オフにマーカス・スマート、ボグダン・ボグダノビッチを補強、制限付きFA(フリーエージェント)だったタリ・イーソンとも再契約を締結した。
先月ラスベガスで開催されたサマーリーグの会場で、『SpaceCity Home Network』の取材に応じたユドカHCは、2021-22シーズンにボストン・セルティックスで共闘したスマートについてこう語っていた。
「彼は間違いなく素晴らしい選手で、昨季このチームに欠けていた多くの要素を満たしてくれる存在だ。彼がもたらす守備面の多才さは、我々にとって非常に大きい」
32歳のスマートは、相手チームの得点源やボールハンドラーにへばりつくタフなディフェンスや球際の争いで無類の強さを発揮し、リーダーシップも備える。
指揮官によるスマートの称賛は続く。
「いろいろな布陣を送り込んでプレーすることで、チームの基盤を構築していく。ディロン・ブルックス(現フェニックス・サンズ)の退団によって失われた要素の多くを、彼が毎晩のように補完してくれるだろう。タフネスとフィジカル面の強さを兼ね備えた選手なんだ。さらに、彼はこのチームのもう1人のポイントガードでもある。高度なバスケットボールIQを持ち、ショットを沈めて、重要な場面ではビッグプレーを決めることができる」
ロケッツはケビン・デュラント、アルペレン・シェングンのオールスターデュオの周囲をアメン・トンプソンやジャバリ・スミスJr.、リード・シェパード、イーソンらが固める。そこにフロアリーダーのヴァンブリートと熱血漢スマートが入ることで、バックコート陣は大きな戦力アップが見込める。
また、ロケッツは直近2年のリバウンド奪取率でリーグトップだった一方で、アウトサイドショットに難を抱えていた。3ポイント成功率36.4%はリーグ10位も、平均試投数31.5本はリーグワースト3位。100本以上の3ポイントを放ち、リーグ平均(36.0%)以上の成功率を記録したのはデュラント、シェパード、スミスJr.の3人のみだった。
チームの弱点をカバーする上で、シャープシューターで知られるボグダノビッチの獲得は的を射ている。さらに、今夏にはシューティング指導に定評があるベテランコーチのチップ・イングランドを招聘している。
来季のロケッツは、各ピースが噛み合えば、ウエストのトップ争いに食い込めるだけのロスターを作り上げたと言っていいだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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