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NBA

「あれはもう過去のこと」“ニックスの英雄”アヌノビーが語る、昨季の栄光と英国バスケへの思い<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2026.08.14

アヌノビーは昨季ニックスの優勝に大きく貢献。とりわけ、ファイナル第4戦では、劇的な逆転ティップインでNYの英雄となった。(C)Getty Images

アヌノビーは昨季ニックスの優勝に大きく貢献。とりわけ、ファイナル第4戦では、劇的な逆転ティップインでNYの英雄となった。(C)Getty Images

 NBAの2026-27シーズン開幕戦の対戦カードが決定し、王者ニューヨーク・ニックスは10月20日、マディソンスクエア・ガーデン(MSG)にフィラデルフィア・セブンティシクサーズを迎えることとなった。

 オフにレブロン・ジェームズとジェイレン・ブラウンの獲得に成功し、一躍注目チームとなったシクサーズとの対戦は、間違いなく初日の大目玉だ。

 加えてニックスの面々は、前回MSGで戦ったファイナル第4戦の激闘を思い起こすことだろう。

 この試合、ニックスは最大29得点のビハインドをひっくり返し、サンアントニオ・スパーズを107-106で下して優勝に王手をかけた。

 その劇的な大逆転劇のクライマックス、1点を追う最後のポゼッションで、ジェイレン・ブランソンのシュートミスを押し込んだOG・アヌノビーがヒーローとなった。

 ニックスに53年ぶりの優勝をもたらす一因ともなったこのシーンは、今後も彼のキャリアを振り返る上で、必ず話題に上ることだろう。

 しかしアヌノビー自身は、あの劇的なシーンはすでに過去のことだと気持ちを切り替えているようだ。

 生まれ故郷のロンドンでバスケットボールクリニックを開催した際に、『Sky Sports』の取材に応じたアヌノビーは、そんな思いを口にしている。
 
「繰り返しあのシーンが放送されるから、何度も目にしている。でももうあれは過去のことだよ」

 実際、ブランソンらニックスのチームメイトたちも、試合後は過剰な興奮状態ではなかったという。

「あの試合の後は、チームもそれほど大騒ぎしたわけじゃなかった。まだ勝つべき試合が残っていることがわかっていたから、あんまり先走って喜びたくなかったんだ」


 父親がロンドンで教職に就いていたため、同地で生まれたアヌノビーは、故郷イギリスのバスケの復興に強い思いを抱いており、毎年、ロンドンで子ども達から青少年まで、幅広い年齢層の男女を対象にしたバスケットボールクリニックを開催している。

 さらに今年の訪問時には、ロンドン市内のバスケットボールコート改装計画にも携わった。

 同市は、市長の主導の下、2026年のNBAロンドンゲーム開催に合わせてバスケットボール振興のための支援策を立ち上げた。そのなかには、ロンドン各地のおよそ10か所のバスケットボールコートを改修、整備するプランも含まれている。

 この活動に参画する形として、アヌノビーは故郷カムデン地区のコートの改修に、自身のポケットマネーから資金の援助を申し出た。また、彼の活動を支援すべく、NBA選手会の慈善・社会貢献部門であるNBPA基金も協力することになった。
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