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NBA

シーズン中断でニックス戦がカーターのラストゲームに?「これでキャリアが終わるなら不思議な気持ちだ」と試合後に涙

ダンクシュート編集部

2020.03.13

カーターは試合後、涙を浮かべて「まだ15試合残っていたけど、もしそれがないというならこれがラストだったんだ」と語った。(C)Getty Images

カーターは試合後、涙を浮かべて「まだ15試合残っていたけど、もしそれがないというならこれがラストだったんだ」と語った。(C)Getty Images

 NBAの“生きるレジェンド”であるアトランタ・ホークスのヴィンス・カーターが、思わぬ形でキャリアラストゲームを迎える可能性が浮上している。リーグは3月11日(日本時間12日)、ユタ・ジャズの選手が新型コロナウイルスの予備検査で陽性反応が出たとして、12日(同13日)以降の試合を無期限で中断すると発表。カーターはニューヨーク・ニックス戦後の会見で涙を浮かべながら、自身の足跡に思いを馳せた。

 1998年のドラフト1巡目5位指名を受けたカーターは、トロント・ラプターズでNBAキャリアをスタート。平均18.3点、5.7リバウンド、3.0アシストを記録して新人王に輝くと、2年目の1999-2000シーズンにはオールスターに出場。同年のスラムダンク・コンテストでも規格外の跳躍力で5回の試技中3回の満点を叩き出し、圧巻の優勝をきっかけに瞬く間にスターダムを駆け上がった。

 その後ニュージャージー・ネッツ(現ブルックリン・ネッツ)、オーランド・マジック、フェニックス・サンズ、ダラス・マーベリックス、メンフィス・グリズリーズ、サクラメント・キングスと渡り歩き、昨季、ホークスと契約。リーグ史上初めて4つの年代(1990、2000、2010、2020)でプレーした選手として名を刻んだ一方で、開幕前にシーズン終了後の現役引退を表明しており、アウェーではカーターのラストゲームを惜しみ、各地のファンから拍手や声援が送られていた。

 3月11日に行なわれたシーズン67試合目は、本拠地でニックスと対戦。カーターは13分の出場で5得点を記録したが、敗戦が濃厚となった延長残り19.5秒に登場すると、トップの位置から見事に3ポイントを成功させた。

 新型コロナウイルスの影響により、同日の試合終了をもってシーズンの無期限中断が発表されたなか、カーターは試合後の会見で思わず目に涙を浮かべ、感傷的に言葉を紡いだ。
 
「これでキャリアが終わるなら不思議な気持ちだよ。まだ15試合残っていたけど、もしそれがないというならこれがラストだったんだ。少なくとも、最後のシュートは決めたんだ。不思議な気分だけど、クールな思い出になるだろうね」

 ホークスのロイド・ピアース・ヘッドコーチはロッカールームへのアクセス制限に続き、シーズン中断の事態を招いた新型コロナウイルスについて、「これから意図しないことがたくさん起こるだろう。ヴィンスの件は、一種の非現実的な出来事だと受け入れるしかない」と言及。カーターも「クールだね。バスケットボールのおかげで今の自分がある。良い時も、悪い時もすべて瞬間を楽しんできた。これで終わるなら、それはそれで構わない」と不測の状況に理解を示している。

 カーターがNBAデビューを飾った約7か月後に生まれた同僚のトレイ・ヤング(21歳)は、「何年もこのリーグでプレーしたい。彼が日々やってきた多くのことに倣っていくだけさ。彼は素晴らしい人間だよ。それが何よりこのリーグで成功を収められた理由だと思う」と43歳の偉大なレジェンドにリスペクトの意を述べた。

 通算1541試合(歴代3位)、2万5728得点(同22位)、3ポイント成功数2290本(同6位)――。数々の記録と豪快なダンクでNBAの歴史を彩ってきたカーターだが、その偉大さは試合後に何度も送られたファンからの「ありがとう、ヴィンス!」の言葉が物語っている。仮にニックス戦が22年のプロキャリアのラストゲームだったとしても、カーターの存在は今後ずっと語り継がれていくに違いない。

構成●ダンクシュート編集部

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