３月11日（日本時間12日、日付は以下同）、ＮＢＡは新型コロナウイルスの予備検査でユタ・ジャズのルディ・ゴベアに陽性反応が出たため、シーズン中断を発表した。

　リーグは３月に入って無観客試合の検討、10日にはメディアのロッカールームでの取材を一時的に禁止するなど、新型コロナウイルス対策を行なってきたが、選手に感染者が出たことでシーズン自体を中断。

　本日、ＮＢＡは６試合が組まれており、４試合は開催されたものの、オクラホマのチュサピーク・エナジー・アリーナで予定されていたオクラホマシティ・サンダーとジャズの一戦は中止された。試合前の国歌斉唱や選手紹介が終了し、両チームの先発5人はユニフォーム姿となり、試合開始を待つ状況だった。しかしリーグの協議により、ティップオフ前に急遽中止を発表。選手たちはロッカールームへ退き、一部ファンからはブーイングも聞かれた。
  　なお、当のゴベアはこの試合で選手登録されておらず、会場にもいなかった。

　この発表を受け、サクラメントでのサクラメント・キングスとニューオリンズ・ペリカンズの一戦もキャンセルに。これはレフェリーの１人が、ゴベアが出場した３月９日のジャズ対トロント・ラプターズの審判をしていたことを受けての予防策だという。

　ＮＢＡの2019－20シーズンは昨年10月22日に開幕し、ここまで各チームとも60試合以上を消化。３月に入ってプレーオフに向けて激しいシード争いが繰り広げられていたが、４月18日に開幕するプレーオフが予定通り行なわれるかは現時点で未定だ。

　ＮＢＡは中断期間中に、新型コロナウイルスの世界的流行にどういった対応を取るべきか協議する予定と発表している。

構成●ダンクシュート編集部

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