殿堂入り選手のトレイシー・マッグレディ(元ヒューストン・ロケッツほか)は今年8月、従兄弟のヴィンス・カーター(元トロント・ラプターズほか)とホストを務めるポッドキャスト番組『Cousins with Vince Carter & Tracy McGrady』で、「レギュラーシーズンのMVPは、優勝よりも重みがある」との見解を示した。
この発言は大きな反響を呼んだが、元NBA選手のバイロン・スコット(元ロサンゼルス・レイカーズほか)は、神様マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)らレジェンドを引き合いに出し、マッグレディの考えを真っ向から否定している。
議論の発端は、昨年12月にケビン・デュラント(ヒューストン・ロケッツ)が『Boardroom』の『Boardroom Talks』で、「優勝は素晴らしいし、最高の瞬間だ。でも、誰もがMVPになりたいと思っている」と語ったこと。MVPや優勝経験はないマッグレディはこの意見に賛同し、シーズンMVPこそが個人の最高レベルの功績であると主張した。
NBAのMVP表彰は1955-56シーズンからスタート。初代受賞者はボブ・ペティット(元セントルイス・ホークス/現アトランタ・ホークス)、最多選出は6回のカリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか)で、昨季までに37人が受賞している。
マジック・ジョンソンやカリーム・アブドゥル・ジャバーを擁して黄金期を築いた1980年代のレイカーズで3回の優勝を経験したスコットは、自身がホストを務めるポッドキャスト『Byron Scott's Fast Break』で、マッグレディの主張についてリーグ優勝6回、シーズンMVP5回を誇るジョーダンを引き合いに出して自身の見解を述べた。
「マイケル・ジョーダンに聞いてみよう。『MJ、優勝とMVP、どっちがいい?』とね。もちろん彼は『俺は優勝の方がいい』と言うだろう」
また、その考えはレイカーズで共闘したマジック(優勝5回、MVP3回)やジャバー(優勝とMVPともに6回)も同じ考えだったとスコットは話す。
「レギュラーシーズンで獲得したMVPトロフィーと優勝トロフィー、どちらが欲しいか。マジックは優勝することに全力を注いでいた。それはシーズン初日から明らかだった。カリーム・アブドゥル・ジャバーが獲得した6つのチャンピオンシップと、獲得したリーグMVPのどちらを選ぶか。それはチャンピオンシップだ」
スコットは、マッグレディが「キープレーヤーだったことは疑いの余地はない」と評価した上で、NBA入りした時の目標は何かを説く。
「トレイシーは、所属したほぼすべてのチームで第1オプションだったと言えるだろう。第1オプション、あるいは第2オプションであれば、得点はあまり重要ではない。重要なのは勝利だ。(チームで)12番目の選手の話をしているのではない。他の選手たちの話をしているのではなく、私たちが話しているのはトレイシーの話だ。チームでその時期に重要な人物、キャプテンやリーダー、誰であれ、彼がリーグ入りした時の目標は何か。そう、優勝だ」
数々のレジェンドと共闘してきたスコットだけに、MVPの方が優勝よりも重みがあるとするマッグレディの主張には、納得しがたいものがあったようだ。
構成●ダンクシュート編集部
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議論の発端は、昨年12月にケビン・デュラント(ヒューストン・ロケッツ)が『Boardroom』の『Boardroom Talks』で、「優勝は素晴らしいし、最高の瞬間だ。でも、誰もがMVPになりたいと思っている」と語ったこと。MVPや優勝経験はないマッグレディはこの意見に賛同し、シーズンMVPこそが個人の最高レベルの功績であると主張した。
NBAのMVP表彰は1955-56シーズンからスタート。初代受賞者はボブ・ペティット(元セントルイス・ホークス/現アトランタ・ホークス)、最多選出は6回のカリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか)で、昨季までに37人が受賞している。
マジック・ジョンソンやカリーム・アブドゥル・ジャバーを擁して黄金期を築いた1980年代のレイカーズで3回の優勝を経験したスコットは、自身がホストを務めるポッドキャスト『Byron Scott's Fast Break』で、マッグレディの主張についてリーグ優勝6回、シーズンMVP5回を誇るジョーダンを引き合いに出して自身の見解を述べた。
「マイケル・ジョーダンに聞いてみよう。『MJ、優勝とMVP、どっちがいい?』とね。もちろん彼は『俺は優勝の方がいい』と言うだろう」
また、その考えはレイカーズで共闘したマジック(優勝5回、MVP3回)やジャバー(優勝とMVPともに6回)も同じ考えだったとスコットは話す。
「レギュラーシーズンで獲得したMVPトロフィーと優勝トロフィー、どちらが欲しいか。マジックは優勝することに全力を注いでいた。それはシーズン初日から明らかだった。カリーム・アブドゥル・ジャバーが獲得した6つのチャンピオンシップと、獲得したリーグMVPのどちらを選ぶか。それはチャンピオンシップだ」
スコットは、マッグレディが「キープレーヤーだったことは疑いの余地はない」と評価した上で、NBA入りした時の目標は何かを説く。
「トレイシーは、所属したほぼすべてのチームで第1オプションだったと言えるだろう。第1オプション、あるいは第2オプションであれば、得点はあまり重要ではない。重要なのは勝利だ。(チームで)12番目の選手の話をしているのではない。他の選手たちの話をしているのではなく、私たちが話しているのはトレイシーの話だ。チームでその時期に重要な人物、キャプテンやリーダー、誰であれ、彼がリーグ入りした時の目標は何か。そう、優勝だ」
数々のレジェンドと共闘してきたスコットだけに、MVPの方が優勝よりも重みがあるとするマッグレディの主張には、納得しがたいものがあったようだ。
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