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NBA

王者ニックスはなぜ実績十分のブラウンをカットし、ワイズマンをロスターに残したのか?指揮官は「チーム状況を考えれば…」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2026.10.19

開幕ロスターを選定するなかで、ニックスは元ドラ2のワイズマンを残した。(C)Getty Images

開幕ロスターを選定するなかで、ニックスは元ドラ2のワイズマンを残した。(C)Getty Images

 NBAの2026-27シーズンが現地時間10月20日(日本時間21日、日付は以下同)に幕を明ける。

 現在、各チームは19日の開幕ロスター発表へ、メンバーの選定に追われている。ここまでトレーニングキャンプとプレシーズンゲームをこなしてきたが、開幕前日に最大で本契約15名、2WAY契約3名までに絞らなければならない。

 そのため、実績のある選手や将来を有望視されてドラフト指名された若手がウェイブ(保有権放棄)されることもある。なかでもタフな決断を強いられたのがニューヨーク・ニックスだろう。

 15日にプレシーズンゲーム最終戦を終えたニックスは、大胸筋を断裂したことで長期離脱になると報じられたドリュー・ユーバンクスをはじめ、オチャイ・アバジ、トニー・ブラッドリー(現ユタ・ジャズ)、つい先日にはブルース・ブラウンもウェイブした。
 
 彼らはいずれも4年以上のNBAキャリアを持つベテランたち。なかでもブラウンは2023年にデンバー・ナゲッツでローテーション入りして優勝も経験した30歳。昨季はナゲッツで82試合にフル出場し、平均24.4分、7.9点、3.9リバウンド、2.1アシスト、1.0スティールを記録するも、開幕前にカットされることになった。

 開幕ロスターを選定するのはフロントの判断が大きいものの、ヘッドコーチ(HC)や選手たちの声が反映されることもある。ニックスはジェームズ・ワイズマンをロスターへ残し、ブラウンをカットする決断を下した。

 18日、ニックスのマイク・ブラウンHCは、記者たちの前で14人目の本契約組にブラウンではなくワイズマンをセレクトした過程をこう口にしていた。

「ブルースは勝者だ。彼はタフさと万能性を兼ね備えている。ディフェンスでは相手の1番(ポイントガード)から4番(パワーフォワード)まで守れるし、攻撃面でもオフェンスの起点になることができる。(ただし)我々のチームのポイントガードは、毎回のプレーで必ずボールを運んで1対1で相手を崩し、周囲の選手を楽にさせるような役割を担う必要はない。

 我々のシステムは、特定のコンセプトに基づいてプレーするものなんだ。ブルースはオフェンスの起点になれるだけでなく、ボールを持っていない状態でも機能する。つまり、攻守両面で我々が目指すスタイルにフィットするだけでなく、チームに多才さをもたらしてくれる。彼と話してみたが、とても良い人物だ。チームの何人かとは同年代で、以前から知り合いだったようだしね。だから、彼を手放すのはつらいことだったよ」
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