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NBA

【名作シューズ列伝】オラジュワンの必殺技“ドリームシェイク”を支えた「M-1」。個性的なBOXは日米ブランドの共作だった?

西塚克之

2020.03.28

オラジュワンは1994年にスポルディングと契約。「M-1」は経済的に恵まれない子どもたちでも購入できるように、低価格で売り出された。(C)Getty Images

オラジュワンは1994年にスポルディングと契約。「M-1」は経済的に恵まれない子どもたちでも購入できるように、低価格で売り出された。(C)Getty Images

 人に歴史あり。バスケにスーパースターあり。スーパースターにシグネチャーモデルあり。シグネチャーモデルにBOXあり!

 第3回は、1994年にSPALDINGから発売されたアキ―ム・オラジュワンのファーストモデル「M-1」。そのBOXのお話。



 オラジュワンは、1984年のNBAドラフトでマイケル・ジョーダンやチャールズ・バークレーを差し置き、ヒューストン・ロケッツに1位で指名されました。全盛期になると“ドリームシェイク”と呼ばれるシグネチャームーブでリーグを支配し、ジョーダンが引退していた1994、95年にチームを優勝に導きました。その時代に彼の足元を支えたのがスポルディングのシューズでした。

 1990年代前半のアメリカは、貧富の差も激しく今ほど治安が良くありませんでした。そんななか、シューズメーカーの間ではテクノロジー開発戦争が勃発し商品の価格が高騰。バスケ好きのアフリカ系アメリカ人の子どもの多くは、高価なバスケットシューズを買うことができず犯罪に走る者もいました。

 この事件にオラジュワンは心を痛め、低価格でもしっかりとしたシューズを提供してくれるスポルディングと契約し、シグネチャーをリリースしたのです。
 


 BOXの上蓋上面にはダンクするオラジュワンが大きくプリントされています。当時からSPALDINGはNBAボールのオフィシャルブランドとして知られていましたが、シューズはリーグのライセンスを取っていなかったため、ユニフォームにチーム名などは入っておらずロケッツ感はありません。それでも名前を大きくロケッツカラーの赤にしてロゴを黄色にするなど創意工夫しており、シグネチャーシューズBOXとしての趣は100点です。



 しかし、製作期間が短く焦っていたのか、BOX側面に入っている文字は横から見ると逆さまのレイアウトになっています。セカンドモデル「M-2」では修正されていたので、指摘が入ったであろうことは想像に難くありません。

 また、もう一箇所注目すべきはBOXの底面。輸入販売代理店をAchilles(アキレス)が行なっていたため丁寧な日本語の注意書きとアキレスのロゴが印刷されています。



 つまりこれは“SPALDING×Achilles”のダブルネームBOXなのです。

 当時はインターネットなどなく、情報源は月1発売のNBA専門誌と一部のファッション誌のみ。事の経緯をアキレスに問い合わせましたが、「担当者不在で、わからない」という回答でした……。

文●西塚克之

【著者プロフィール】
西塚“DUKA”克之/日本相撲協会公式キャラクター「ハッキヨイ!せきトリくん」の作者として知られる人気イラストレーター。入手困難なグッズやバッシュを多数所有する収集家でもあり、インスタグラム(@dukas_cafe)では、自身のシューズコレクションを公開中。ダンクシュートでは名作シューズ列伝『SOLE&SOUL』を連載している。

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