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NBA

伝説の“ラストショット”から22年。98年ファイナル第6戦でジョーダンが記録した歴代2位の数字とは?

ダンクシュート編集部

2020.06.15

98年ファイナル第6戦、残り5.2秒で劇的な逆転弾を沈めるジョーダン。伝説の“ラストショット”でブルズに6度目の栄冠をもたらした。(C)Getty Images

98年ファイナル第6戦、残り5.2秒で劇的な逆転弾を沈めるジョーダン。伝説の“ラストショット”でブルズに6度目の栄冠をもたらした。(C)Getty Images

 現地6月14日(日本時間15日)、1997-98シーズンのNBAファイナル第6戦が行なわれてから22年の時が経った。シカゴ・ブルズがユタ・ジャズを相手に3勝2敗と王手をかけて迎えた大一番。ジャズの本拠地デルタ・センターを舞台に、伝説の“ラストショット”は生まれた。

 1995年に1度目の引退から復帰したマイケル・ジョーダンは、翌年から連覇を達成したものの、チームの方針もあり、この1997-98シーズンが最後の戦い、いわゆる“ラストダンス”として世界中のファンがその一挙手一投足を注目していた。たどり着いたファイナルでは前年もしのぎを削ったライバルであり、シーズンで同成績(62勝20敗)のジャズと激突。ブルズは第1戦で敗れるも、2戦目から3連勝。しかしホームでの第5戦を2点差で落とし、この第6戦を迎えたのだった。

 この一戦も大半をリードしていたのはジャズの方だった。第1クォーターを22-25、前半を終えて45-49とブルズはなかなか主導権を握れない。その後も拮抗した展開は続き、61-66とジャズの5点リードで最終クォーターに突入。試合残り41秒にはジャズのジョン・ストックトンが3ポイントを決めて83-86、3点ビハインドと窮地に立たされた。
 
 それでも諦めないジョーダンは直後にレイアップを沈め1点差に迫ると、その後の守備で、カール・マローンの背後から忍び寄りボールをスティール。そのままボールを保持し、フロントコートに運んだ時点で残り17秒。ジョーダンはあせらずじっくりと時間を使い、残り9秒を切ったところでドライブを開始。対峙するブライオン・ラッセルをトップ・オブ・ザ・キーで振り切り、悠々とジャンパーを放つ。残り5.2秒、伝説の“ラストショット”が決まり、ブルズが87-86でついに逆転。2度目の3連覇を達成し、有終の美を飾ったのだった。

 この試合でジョーダンはゲーム最多の43分41秒コートに立ち、両軍最多の45得点(FG15/35、3P3/7、FT12/15)をマーク。NBAファイナル最終戦での45得点は歴代2位の記録でもあった。以下がNBA優勝決定ゲームにおける最多得点ランキングである。

■ファイナル最終ゲームにおける最多得点ランキング
1.ボブ・ペティット(ホークス)      /50/1958年ファイナル第6戦
2.マイケル・ジョーダン(ブルズ)     /45/1998年ファイナル第6戦
3.マジック・ジョンソン(レイカーズ)   /42/1980年ファイナル第6戦
3.ジェリー・ウエスト(レイカーズ)*   /42/1969年ファイナル第7戦
5.レブロン・ジェームズ(キャバリア-ズ)*/41/2017年ファイナル第5戦
5.シャキール・オニール(レイカーズ)   /41/2000年ファイナル第6戦
5.エルジン・ベイラー(レイカーズ)*   /41/1962年ファイナル第7戦
*付きは敗戦チームの選手

 ホークスを唯一の頂点に導いたペティットの50得点には及ばなかったものの、ジョーダンは同試合でチームの87点中52%にあたる得点を1人で奪取(ペティットは110点中50点)。それも最後に劇的な決勝点を決め、チームを頂点に導いたのだから“神がかり的”というほかない。ジョーダンがブルズの選手として決めた“最後のシュート”は、今後も永遠に語り継がれるだろう。

構成●ダンクシュート編集部

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