7月30日(日本時間31日、日付は以下同)からフロリダ州オーランドで始まる今季の第二幕に向けて、22チームが"バブル"と称される開催地へと順次乗り込み、トレーニングキャンプをスタートする。
この第二幕で注目すべき点は、今季の覇権争いとプレーオフ進出争いだろう。シーディングゲーム(順位決定戦)として行なわれるレギュラーシーズン8試合で、プレーオフ出場を決めているチームはシード順を争い、プレーオフへ駒を進めるチームが決定する。
イースタン・カンファレンスは波乱の展開になることが確実な様相となっている。すでに1位のミルウォーキー・バックス(53勝12敗/勝率81.5%)から6位のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(39勝26敗/勝率60.0%)まで、すでにプレーオフ出場が確定。残り2つの座をかけて、7位のブルックリン・ネッツ(30勝34敗/勝率46.9%)、8位のオーランド・マジック(30勝35敗/勝率46.2%)、9位のワシントン・ウィザーズ(24勝40敗/勝率37.5%)が争うことになるが、ここにきて主力選手たちの欠場が相次いで発表されている。
もっとも、8位のマジックはオールスター後にイースト4位の6勝4敗を記録した戦力を保持できるため、ネッツを抜いて7位へ浮上する可能性が高い。年明け後からヒザのケガで欠場しているフォワードのジョナサン・アイザックとアル・ファルーク・アミヌは第二幕への出場は微妙だが、右ヒジを痛めて中断前の3試合を欠場していたエバン・フォーニエは復帰する見込みだからだ。
その一方で、ネッツとウィザーズは大幅な戦力ダウンを余儀なくされた。ネッツはケビン・デュラント、カイリー・アービング(いずれもケガ)が欠場するだけでなく、ディアンドレ・ジョーダンとウィルソン・チャンドラーが新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たため参戦を辞退。
さらに7月7日にはスペンサー・ディンウィディーとトーリアン・プリンスも陽性反応が出てしまい、第二幕を欠場することに。ネッツは代役としてタイラー・ジョンソン、ジャスティン・アンダーソンと契約しているものの、今季チームトップの平均20.6点、6.8アシストを記録した司令塔ディンウィディー、平均12.1点。6.0リバウンドを残すプリンスという主力2人を失ったことは大きな痛手だ。
ウィザーズもジョン・ウォール、ダービス・ベルターンスに続いて、ブラッドリー・ビールも中断期間に右肩のケガを悪化させ、今季を一足早く終えることが7日に発表された。
ビールはチームのリリースを通じて「難しい決断でした。このチームのリーダーとして、私は決して軽く考えていたわけではありません」と切り出し、こう続けている。
「オーランドでプレーオフ出場をかけて競い合い、チームメイトを助けたかった。でも長期的に見た場合、この決断がチームにとってベストなものになると理解しました。私はチームメイトやファンの皆さん、そしてこの組織全体がサポートしてくれたことに感謝しています。来シーズンに復帰し、プロセスを継続してやっていくことを楽しみにしています」
ともに主力を欠き、戦力が揃わない状態で第二幕に挑むこととなったネッツとウィザーズ。はたしてプレーオフ進出権を掴むのはどちらのチームだろうか。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
この第二幕で注目すべき点は、今季の覇権争いとプレーオフ進出争いだろう。シーディングゲーム(順位決定戦)として行なわれるレギュラーシーズン8試合で、プレーオフ出場を決めているチームはシード順を争い、プレーオフへ駒を進めるチームが決定する。
イースタン・カンファレンスは波乱の展開になることが確実な様相となっている。すでに1位のミルウォーキー・バックス(53勝12敗/勝率81.5%)から6位のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(39勝26敗/勝率60.0%)まで、すでにプレーオフ出場が確定。残り2つの座をかけて、7位のブルックリン・ネッツ(30勝34敗/勝率46.9%)、8位のオーランド・マジック(30勝35敗/勝率46.2%)、9位のワシントン・ウィザーズ(24勝40敗/勝率37.5%)が争うことになるが、ここにきて主力選手たちの欠場が相次いで発表されている。
もっとも、8位のマジックはオールスター後にイースト4位の6勝4敗を記録した戦力を保持できるため、ネッツを抜いて7位へ浮上する可能性が高い。年明け後からヒザのケガで欠場しているフォワードのジョナサン・アイザックとアル・ファルーク・アミヌは第二幕への出場は微妙だが、右ヒジを痛めて中断前の3試合を欠場していたエバン・フォーニエは復帰する見込みだからだ。
その一方で、ネッツとウィザーズは大幅な戦力ダウンを余儀なくされた。ネッツはケビン・デュラント、カイリー・アービング(いずれもケガ)が欠場するだけでなく、ディアンドレ・ジョーダンとウィルソン・チャンドラーが新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たため参戦を辞退。
さらに7月7日にはスペンサー・ディンウィディーとトーリアン・プリンスも陽性反応が出てしまい、第二幕を欠場することに。ネッツは代役としてタイラー・ジョンソン、ジャスティン・アンダーソンと契約しているものの、今季チームトップの平均20.6点、6.8アシストを記録した司令塔ディンウィディー、平均12.1点。6.0リバウンドを残すプリンスという主力2人を失ったことは大きな痛手だ。
ウィザーズもジョン・ウォール、ダービス・ベルターンスに続いて、ブラッドリー・ビールも中断期間に右肩のケガを悪化させ、今季を一足早く終えることが7日に発表された。
ビールはチームのリリースを通じて「難しい決断でした。このチームのリーダーとして、私は決して軽く考えていたわけではありません」と切り出し、こう続けている。
「オーランドでプレーオフ出場をかけて競い合い、チームメイトを助けたかった。でも長期的に見た場合、この決断がチームにとってベストなものになると理解しました。私はチームメイトやファンの皆さん、そしてこの組織全体がサポートしてくれたことに感謝しています。来シーズンに復帰し、プロセスを継続してやっていくことを楽しみにしています」
ともに主力を欠き、戦力が揃わない状態で第二幕に挑むこととなったネッツとウィザーズ。はたしてプレーオフ進出権を掴むのはどちらのチームだろうか。
文●秋山裕之(フリーライター)
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