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NBA

3連敗でスクリメージを終えたウィザーズ。“エース”八村塁が語るチームの課題とは?

秋山裕之

2020.07.28

本日のレイカーズ戦でも八村を中心に116点を奪ったウィザーズ。しかし123失点を喫するなど、ディフェンスはチームの大きなウィークポイントとなっている。(C)Getty Images

本日のレイカーズ戦でも八村を中心に116点を奪ったウィザーズ。しかし123失点を喫するなど、ディフェンスはチームの大きなウィークポイントとなっている。(C)Getty Images

 八村塁の所属するワシントン・ウィザーズは本日、スクリメージ(練習試合)最終戦で強豪ロサンゼルス・レイカーズと対戦。

 先発で出場した八村は約28分間の出場でチームトップの19得点、3リバウンド、3アシストをマークしたが、チームは116-123で敗れ、3連敗でシーディングゲーム(順位決定戦)を迎えることになった。

 ただ、八村はスクリメージ3試合でチーム最多の計52点(平均17.3点)を奪取。得点源の2人(ブラッドリー・ビール&ダービス・ベルターンス)を欠き、ファーストオプションとしてプレーする八村について、スコット・ブルックス・ヘッドコーチも合格点を与えていた。

「ルイは良くやってるよ。今日もいいプレーがいくつかあった。必要な時にはアグレッシブになっているしね。あとは、まだ得意ではない部分に対して立ち向かうこと。つまり、もっとリムへのアタックをしてほしい、ということ。でも今日はそれができていた。相手が胸や肩にぶつかってきても、左手で決め切ることができた。何度も言うけど、あれだけ若いのにこれだけ安定しているのは稀なんだ」
 
 八村自身もこの日のオフェンスについては「僕の長所として、大きい選手がいればゴール下まで速さで向かってファウルをもらったり、シュートを決めたりして、小さい選手がいれば上から打って力強いプレーもできて、ダブルチームも寄せたりと、いろんなプレーができるようになってます。アグレッシブさはこれからも続けたいです」と手応えを感じており、シーディングゲームでもスコアリングリーダーとして期待が持てる。

 だがこの試合でも接戦を落とす形になってしまったことは事実。22歳の若きエースは「今はまだ、チームでもプレータイムをシェアしてる状況なので、僕らも誰が出ていようがディフェンスの部分ではしっかり抑えるところは抑えなきゃなと思います。3試合を見てても、最後2、3分くらいのディフェンスがしっかりできてない、止めることができてないので、ディフェンスが鍵になると思います」とシーディングゲーム(順位決定戦)に向けた課題を挙げていた。

 ウィザーズにとって、プレーオフ進出に向けた重要なシーディングゲームの初戦は31日のフェニックス・サンズ戦。「デビン・ブッカーを中心に、速攻でもすごい勢いがあるチームだと思うので、ディフェンスで僕らも意識してしっかりやるのと、オフェンスでは皆でボール回しをして、積極的にやっていきたいと思います」と八村が意気込みを語った。

 サンズ戦までにディフェンス面を改善すること、そして「3ポイントをもっと決めるためには、良いスペーシングと良いシュートセレクションが必要になってくる」と指揮官が指摘したように、オフェンスではチーム全体で3ポイントをもっと決めていくことが求められる。

文●秋山裕之(フリーライター)

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