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NBA

「一貫しているし、素晴らしい姿勢」異例づくしのルーキーイヤーで光る八村塁の“適応力”を指揮官が高評価

秋山裕之

2020.07.30

3試合行なわれた練習試合ではチーム最多の得点をマークした八村。再開シーズンでは攻守の要として期待される。(C)Getty Images

3試合行なわれた練習試合ではチーム最多の得点をマークした八村。再開シーズンでは攻守の要として期待される。(C)Getty Images

 7月30日(日本時間31日、日付は以下同)からフロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート内にある“バブル”(リーグによって隔離された空間)でスタートする今季のNBA第二幕。29日にはスクリメージ(練習試合)の全日程を終え、いよいよ頂点をかけた熾烈な戦いが再開する。

 ワシントン・ウィザーズの八村塁は3試合のスクリメージで平均27.3分出場、チームトップの17.3点、7.3リバウンドを記録。7月31日のシーディングゲーム初戦(対フェニックス・サンズ)からもフル回転の働きが期待されている。

 28日にチームの公式サイトへ掲載された記事では、スコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)が八村の適応力を高く評価した。

「このリーグに入ってきた選手というのは、できるだけ早く一貫したプレーができるようになりたいと思うものなんだ。なかには2、3年、あるいは4年かかる選手もいるが、彼は速やかに適応しているように見える。(中断前と同様に)一貫しているし、素晴らしい姿勢を見せているよ。彼には毎晩、オフェンスとディフェンスの両面で一貫したプレーを披露してくれると期待している」
 
 もっとも、イースタン・カンファレンス9位のウィザーズ(24勝40敗/勝率37.5%)は、ジョン・ウォール、ブラッドリー・ビール、ダービス・ベルターンスら主軸が再開シーズンへの不参加を表明。8位のオーランド・マジック(30勝35敗/勝率46.2%)と5.5ゲーム差、7位のブルックリン・ネッツ(30勝34敗/勝率46.9%)とは6.0ゲーム差と、プレーオフ進出への道のりは険しいと言わざるを得ない。

 それでも、八村は29日の練習後に「チームとしてもいいコンディションになってきていると思いますし、この3試合を戦ったことが今後に生かせるんじゃないかなと思うので、すごい楽しみです」と語るなど、現在の状況をポジティブに捉えている。

 サンズ戦ではトランジションディフェンスをカギに挙げており、そのためのポイントとして「オフェンスからディフェンスへしっかり戻ることと、コミュニケーションをしっかりやらなきゃいけないなと思います」と語った。

 心配された右目の充血についても「(違和感は)ないですね。見た目はちょっと腫れてるように見えるんですけど、視野とかは全然問題ないので大丈夫です」とコメント。心身ともに万全の状態でシーディングゲームに臨むことができそうだ。

 異例づくしのルーキーシーズンを締めくくるべく、まもなく第二幕の舞台に立つ八村。大きな役割を与えられた日本の至宝が、オーランドの地で暴れ回ることを期待したい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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